映画『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』ビー・ガン監督が語る”ビー・ガン” 活弁シネマ倶楽部#73-1

▷作品紹介
『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』
https://www.reallylikefilms.com/longdays
 
▶イントロダクション
映画の後半60分間、2Dから3Dへ、さらに一発勝負のロングショット撮影へ。 革新的な映像表現が、あなたを新たな映画体験へと導く。
映画史上初めての試みである、2Dで始まった上映の途中から3Dへ、 そしてそこから続く一発勝負のワンショット掘形へ。 俳優やスタッフたちの同時進行による息遣いまでもが聞こえてきそうな、 スリリングでリアルなシーンの連続。 この革新的な映像ギミックを駆使しているのは、 2015年に『凱里(かいり)ブルース』で暮星の如く現れた、 弱冠26歳・稀代の天才と称されたビー・ガン監督。
彼は瞬く間に国際的評価を獲得し、 同年の新人監督に与えられる賞を総なめにしていった。その彼が、3年の歳月を経てカンヌ国際映画祭で本作を発表。 予想外の仕掛けとその完成度に、 映画のプロフェッショナルから驚嘆と称賛の声が上がり、 中国本土ではたった一日で41億円の興行収入を記録。 全米でも30週に迫るロングランヒットを記録している。

▷あらすじ
それは夢なのか、現実なのか―形のない記憶という名の愛の残像を道標に、 忘れがたい女の面影を追う男。彼がたどり着いた場所とは・…。 父親の死を機に、12年ぶりに故郷へ帰ってきた男。 彼はその地で、若くしてマフィアに殺害された幼馴染みや、 自分を捨てて養蜂家の男と駆け落ちした母親の記憶のかけらを拾い集めるように、 想い出の街を彷徨っていた。
そして何より彼の心を惑わせたのが、 ある運命の女のイメージだった。
その女は、自分の名前を 香港の有名女優と同じ、ワン・チーウェンだと言った。
男はその女の面影を追って、 現実と記憶と夢が交差する、ミステリアスな旅に出る一。

▶スタッフ
監督:ビー・ガン
出演:タン・ウェイ、ホアン・ジェ、シルヴィア・チャン、リ・ホンチ、チェン・ヨンゾン

▷監督紹介
1989年6月4日中国・貴州省凱里市で、美容師の母と運転手の父との間に生を受けた。彼の映画に欠かせない俳優チェ・ョンゾンは実の叔父にあたる。映画通の叔父からは少なからず影響を受けたとビー・ガンは語っている。 2013年の短編作品『金剛経』が第19回香港IFVA賞ニューフェース部門特別賞を受賞。
2015年に恩師などの資金協力により完成させた『凱里ブルース』で長編デビュー。この作品が国際的にも高い評価を獲得し、第68回ロカルノ国際映画祭新進監督賞、仏・第37回ナント三大陸映画祭熱気球賞、台湾・第52回金馬奨最優秀新人監督賞を受 賞するなど、多くの映画祭に招待され、世界各国で公開されるに至った。
長編第2作にあたる本作は、第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門で初公開され、その後もニューヨーク映画祭、トロント国際映画祭「ウエイブレングス部門」オフィシャルセレクション、サン・セバスチャン国際映画祭ザバルテジ-タバカレラ部門オフィシャルセ レクション、BFIロンドン・フィルムフェスティバル・オフィシャルセレクション、スペイン・バルディビア国際映画祭オフィシャル セレクション・オープニング上映、金馬奨オープニング上映、東京フィルメックス学生審査員賞など、世界の映画祭を席巻。
ウォン・カーウァイの『欲望の翼」、タルコフスキーの『ストーカー』、デヴィッド・リンチの『マルホランド・ドライブ』、ヒッチコックの『めまい』、 タル・ベーラの『酷評-Karhozat -(未)』などの映画作家とその作品との共通点を指摘する批評家が続出し、第8世代の中国人監督の筆頭株として大きな注目を集めている。
監督とは別に詩人の顔も持つ彼は、その作品集が2016年に台湾で出版されている。

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