11月のアメリカ大統領選挙で再選を目指すバイデン大統領が、選挙戦からの撤退を表明しました。ワシントンから中継です。
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大統領選までおよそ3か月半。バイデン氏の撤退で選挙戦の構図は大きく変わることになります。民主党は後継候補を決める手続きに入りますが、バイデン氏はハリス副大統を後継指名しました。
バイデン大統領は日本時間22日未明、SNSで、選挙戦からの撤退を表明しました。「再選を目指す意向だったが、残りの任期は大統領としての職務を全うすることにのみに専念することが、わが党と国にとって最善の利益であると確信する」と述べた上で、決断の詳細について今週後半に説明するとしています。
また、後継候補にハリス副大統領を指名した上で、「今こそ団結してトランプ氏を倒す時だ」と訴えました。
ハリス副大統領は声明を発表し「バイデン大統領の支持を得られたことを光栄に思う。この指名争いに勝つつもりだ。民主党と国家を団結させトランプを倒すために全力を尽くす」と強調しました。
撤退を受けて、トランプ前大統領は自らのSNSで「バイデンは大統領に立候補する資格はなく、大統領職に就く資格もない。彼の主治医やメディアを含む周囲の人々は皆、彼が大統領になる能力がないことを知っていて、実際にそうだった」と主張しています。
バイデン氏の撤退を受け民主党の後継候補に選びに焦点が移ります。民主党の大統領選候補を選ぶ予備選はすでに終了していて、バイデン氏が代議員の大半を獲得して指名が確定していました。
再選を目指す現職大統領が撤退するのは1968年のジョンソン大統領以来56年ぶりの異例の事態で、CNNは「後継候補選びは混乱が予想される」と指摘しています。
バイデン氏はハリス副大統領を後継指名しましたが、候補者が乱立し党内が分裂すれば共和党のトランプ氏を利する結果になりかねません。民主党は党が団結する形で後継候補を決め早急に選挙態勢を立て直す必要があり、難しい対応を迫られています。
(2024年7月22日放送「Oha!4」より)
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