東京五輪 1年後のマラソン、猛暑が与える影響は

1年後に迫る東京オリンピックの最終日を飾る競技・男子マラソンのスタートまで、8月9日でちょうど1年です。世界のトップアスリートが繰り広げる熱い戦いに期待がかかる一方、懸念されるのがアスリートを襲う「暑い」コンディションです。都内の「暑さ」が当日のレースにどのような影響をもたらすのでしょうか。

 マラソンの元日本代表で、現在、実業団で監督を務める奥谷亘さんと実際のコースを回って検証しました。奥谷さんは「暑さ」に加え、日本特有の「湿度」によって過酷な持久戦になると指摘します。今回の東京大会のマラソンコースは、新国立競技場をスタートし、日本橋や浅草・雷門の前を通り、皇居前など都内の数々の名所を回るものです。レース序盤のなだらかな下り坂は、猛暑の中、ハイペースが予想される外国人選手に翻弄されず、落ち着いた走りで体力を後半へと残せるかが勝負の鍵だと話します。

 そしてレースが進み、勝負の分かれ目となる後半戦、およそ33キロ地点となる皇居前でも、暑さが大きく影響すると奥谷さんは見ています。そして、スタートから2時間余り…。ゴール地点となる新国立競技場では手元の温度計は35℃まで上昇していました。猛暑の中で厳しい戦いが予想されますが、奥谷さんはこの厳しい条件が日本の選手にとって追い風になるのではと指摘します。

 1年後、日本代表選手はこの暑さを克服し、味方につけることができるのでしょうか。走り慣れた東京でのレースに期待です。

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