トランプ氏の銃撃事件 射殺された男(20)は共和党員として登録か|TBS NEWS DIG

日本時間のけさ、アメリカのトランプ前大統領が選挙集会中に銃撃され、けがをしました。容疑者の20歳の男はその場で射殺され、捜査当局は暗殺未遂事件として捜査しています。現場となった会場近くから窪小谷記者の中継です。

選挙集会が行われていたペンシルベニア州バトラーの広場の近くに来ています。事件発生から11時間以上が経過しましたが、いまだに広い範囲に規制が敷かれ、会場には近づくことはできなくなっています。また、衝撃的なニュースを伝えようと、各国のメディアが現在も中継を続けています。

日本時間午前7時すぎ、アメリカ東部・ペンシルベニア州で行われたトランプ前大統領の選挙集会。演説開始から、およそ6分後、突然、複数の発砲音が会場に響き渡りました。

トランプ氏は、右耳をおさえてうずくまり、シークレットサービスらに守られながら車に避難。その際、トランプ氏は、支持者に向かって右手を突き上げましたが、右耳からは血が出ていました。

トランプ氏は、SNSで…
 
アメリカ トランプ前大統領
「私は右耳の上の部分を撃たれ銃弾は貫通した。銃声が聞こえ、すぐに銃弾が皮膚を裂くのを感じた。たくさん出血したので、何が起こっているか、そのとき理解した」

現場で射殺された男について、FBI=連邦捜査局は、ペンシルベニア州に住む20歳のトーマス・マシュー・クルックス容疑者だと明らかにしました。

動機については明らかになっていませんが、容疑者は、州の有権者登録の情報では「共和党員として登録されている」と報じられています。

また、一連の銃撃でほかに男性3人が撃たれ、うち1人が死亡、2人は重傷です。

銃撃は防げなかったのでしょうか?

銃撃犯とみられる男を目撃した人
「私たちから15メートル離れた建物の屋上に、男がよじ登っていくのに気づきました」

男性は、「銃を持った男がいる」と近くにいた警察官に伝えたものの、対応してもらえなかったと話しています。

上空から現場を捉えた映像には、射殺された男とみられる人物が建物の屋上で倒れていて、近くにはライフル銃のようなものも確認できます。

アメリカメディアは、男の遺体があった場所からトランプ前大統領のいたステージまではおよそ135メートル離れていたと報じています。

今回の事態を受けて、バイデン大統領は。

アメリカ バイデン大統領
「アメリカでこうした暴力は許されない。酷いことだ」

トランプ氏は医師の診察を受けた後、ニュージャージー州に移動し、しっかりした足取りで歩く姿を見せています。

現地15日からは共和党の全国党大会が開かれることになっていますが、トランプ陣営は予定通り出席する意向を示しています。

共和党内の一部に「反トランプ」の声がある中で、一枚岩になれるかが注目されてきましたが、今回の事件を受けてトランプ氏を支えようという声が一気に高まる可能性があります。

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