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「万引き依存症のメカニズム」京大が解明…『店内で人がいる/いない写真』見せて実験(2023年2月16日)

万引き依存症、いわゆる「クレプトマニア」について、京都大学の研究チームが世界で初めてメカニズムを解明したと発表しました。

 「クレプトマニア」とは欲求を制御できず万引きなどを繰り返す精神障害のことです。これまで詳しいメカニズムはわかっていませんでした。京都大学は去年から科学的な実験に取り組み、世界初となるメカニズムの解明に成功しました。

 実験では、「人がいるスーパー店内の写真」「人がいないスーパー店内の写真」、そして万引きと関連のなさそうな「外の風景の写真」を見せて脳の反応を調べました。

 健常者27人とクレプトマニアの患者11人の計38人を対象に写真を見せたところ、クレプトマニアの患者は「人がいないスーパー店内の写真」にのみ異なる反応を示しました。誤って学習した視覚的な刺激をきっかけに、窃盗を繰り返している可能性があることがわかったのです。

 研究チームは結果について「より有効な治療につながり犯罪の抑止になる」としています。

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