<旭川女子高校生殺人> 逮捕から1週間…内田梨瑚容疑者は容疑を否認「橋から落ちたかどうかは知らない。置いてきただけ」梨瑚容疑者を知る人は「カッとなりやすく、もめることあった」 北海道旭川市

北海道旭川市で女子高校生を橋から川に落とし殺害したとして21歳と19歳の女が逮捕されて1週間。

 21歳の女が「橋に置いてきた」などと容疑を否認していることがわかりました。

 「事件から1週間が経った神居大橋です。現場付近の休憩所には献花が捧げられています」(古沢 哲也 記者)

 犠牲者を悼み、手向けられた花束。

 留萌市の女子高校生・村山月(むらやま・るな)さん(17)が殺害された現場です。

 「まだこれから先、未来がある命が奪われたことが衝撃で、これから先楽しい人生が待ってたのかなと思うといたたまれない」(献花に訪れた人)

 凄惨な事件が起きたのは、4月19日のことです。

 村山さんは旭川市の神居古潭にある橋から川に落とされたとみられています。

 6月12日、殺人の疑いで逮捕されたのは旭川市の無職、内田梨瑚容疑者(21)と19歳の女です。

 「カッとなりやすくてそこでもめることはあった。髪をつかまれたとか。仲間内に明るくて楽しい人だけど外から攻撃されると反発する感じ」(内田容疑者の15年来の知人)

 村山さんの遺体は5月下旬、石狩川の下流で見つかりました。

 「何か人がいるな、訓練しているのかなとしか思っていなかった。家に帰ってきてみたらこれ鑑識だなって感じだった。物々しい感じで動き回っていた」(警察の捜索を見た人)

 警察は当時、ヘリやドローンを投入し200人態勢で捜索を実施。

 捜査関係者の一人は当時の状況をこう振り返ります。

 「容疑者の目星はついていたから、あとは遺体が見つかるかどうかだった。ギリギリだった」(捜査関係者)

 では、凄惨な事件はどのように起こったのでしょうか。

 きっかけはSNSの画像をめぐるトラブルとみられています。

 村山さんが内田容疑者が写る画像を無断でSNSで使用したことで、内田容疑者はSNSの通話機能などを使って村山さんを脅迫。

 村山さんは電子マネー10万円分を送ろうとしましたが、うまくいかなかったことから、内田容疑者は軽乗用車である場所へと向かいました。

 それは留萌市の道の駅。内田容疑者は村山さんを呼び出し、ここで初めて会ったとみられています。

 「やりとりしている時の言葉遣いが気に入らなかった。呼び出して謝罪を求めたが失礼な態度を取られた」(内田容疑者)

 内田容疑者は村山さんを車に監禁すると、16歳の少女と19歳の女を乗せて旭川市内へ。

 途中でコンビニに寄った際に村山さんは大声で助けを求めましたが…

 「この子はおかしくなっているので、取り合わなくていい」(内田容疑者)

 内田容疑者はこう店員に説明したといいます。

 そして途中で16歳の少年と少女を降ろし、内田容疑者が「舎弟」と呼んでいた19歳の女とともに神居古潭へと向かいました。

 景勝地として知られる自然豊かなこの場所は、普段は穏やかな場所です。

 しかし夕方を過ぎて夜になった時には…

 「午後9時の神威大橋です。事件があった現場には小さな街灯が2つほど立っているだけでほとんど周りを見ることができません。今はカメラのライトで少し明るくなっていますが、このライトを消してしまうと真っ暗になり、何も見ることができなくなってしまいます」(古沢 記者)

 深い闇が広がっていました。

 「橋の周りに防犯カメラがなく、人目につかない場所だと知っていて、女子高校生を連れて行った」(内田容疑者)

 内田容疑者にとって「都合の良い場所」だったといいます。

 捜査関係者によりますと、この場所で、わずか20分間で村山さんを橋から落とし、逃走したとみられています。

 事件後、内田容疑者は知人らに「高校生に謝らせた」「高校生は帰っていった」などとメッセージを送っていました。

 一方、「帰っていった」としていた内田容疑者ですが、捜査関係者によりますと調べに…

 「橋から落ちたかどうかは知らない。置いてきただけだ」と、容疑を否認。

 知人らに送ったメッセージとはニュアンスが異なる供述をしているということです。

 警察は内田容疑者が主導的な立場で事件に関わっていたとみて動機や当時の状況などを調べています。

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