札幌市のホテルで頭部を切断された男性の遺体が見つかった事件で新たな情報です。逮捕された29歳の女が被害男性と事件当日より前に、すすきのにある飲食店で会っていたことが分かりました。
■被害男性と事件前から“接点”
大きな謎だった被害者との接点。少しずつ分かってきました。札幌市すすきので頭部のない遺体が見つかった事件。田村瑠奈容疑者ら一家全員が逮捕されました。これまで知人とされていた瑠奈容疑者と被害男性(62)。2人は事件前、すすきのにある飲食店で会っていたことが分かりました。
北海道有数の繁華街・すすきの。そこで知り合った2人の間には何らかのトラブルがあったことが分かっています。両親もそのトラブルを把握。父・修容疑者は娘と小売店でのこぎりとスーツケースを購入。事件当日は現場まで車で送り迎えをしていました。捜査関係者によりますと、母・浩子容疑者も計画段階から犯行について認識していたとみられています。
この事件の最も不可解な点は家族全員が関与を疑われていること。
元警視庁刑事 吉川祐二氏:「この瑠奈容疑者が抱えていたトラブルが、非常に精神的にも大きいものだったことが考えられる。そのことで家族皆が協力し合って瑠奈容疑者の恨みを晴らす、目的を遂げさせるために協力したことも考えられる」
■ホテルから「指紋検出されず」
入念な準備をしていた可能性も出てきました。犯行現場となったホテルからは瑠奈容疑者の指紋が検出されていないことが分かりました。指紋が検出されなかったことは何を意味するのでしょうか。
元警視庁刑事 吉川祐二氏:「手袋をしていたのでは。あらかじめ指紋をすべて消そうと計画されていたことも考えられる。計画性は十分にあったとみられる」
夫婦、そして親子に何があったのか。9年前、父のSNSにはありふれた日常が記されています。
修容疑者のSNS:「カミサンとアクセサリーショップへ。娘さんへのサプライズ誕生日プレゼントの打ち合わせ」
瑠奈容疑者も店を訪れていました。
一家が長年通うアクセサリーショップの店員:「(Q.瑠奈容疑者は)すごく明るい人。浩子容疑者とよくおしゃべりしていつも笑っていた。雰囲気がすごく楽しかった。初めて会ったけど前から知っているような感じ。透明な明るい石が好きというのは覚えている」
■「家で勉強」 語っていた不登校
親族には“溺愛(できあい)”とも映った親子の姿。
修容疑者の親族:「お父さんもお母さんも溺愛。溺愛も溺愛。もうひどいんだ」
ただ、当の瑠奈容疑者に関しては不登校だったという証言もあります。
一家が長年通うアクセサリーショップの店員:「(浩子容疑者が)『娘が学校に行けないで別の所で勉強している』と。家にいながら勉強していると」「(Q.いつぐらい)10年前くらい」
元警視庁刑事 吉川祐二氏:「家族というものが閉鎖的な子どもに対して、腫れ物に触るような対応をすることがよくある。溺愛が徐々に強くなると、何もものが言えない状態が続く。家庭内の立場が逆転して、すべてにおいて子どもである瑠奈容疑者が主になってきたのでは」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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