3割が死に至るとされる「人食いバクテリア」。小さな傷から感染し、急速に悪化するといいます。
赤く腫れ上がり、皮膚がただれた手足は劇症型溶血性レンサ球菌、いわゆる“人食いバクテリア”に感染した患者の写真。
手足が壊死し、3割が死に至るという感染症。
特徴はささいなけがから菌が侵入し、急激に悪化すること。過去に感染した男性は自転車のペダルにすねをぶつけ、その切り傷から腫れが出始めたといいます。
真木崇志さん(40)
「足はめちゃめちゃ腫れていました。赤くなって、ちょっと硬くなった感じだった」
けがをしてから2日後、高熱が出たため病院へ。
真木崇志さん
「救急の医者に足を診ていただいて結構、腫れて熱を持っていたが、検査をしないといけないと言われた。ちょっとこれ足を切断するかもしれませんと言われた」
直後に手術を行い、無事に成功。一日でも遅ければ切断の恐れがあったそうです。
感染症に詳しい菊池賢教授はコロナ禍の生活が終わり、人の接触が増えたことやインバウンドの増加も要因だといいます。
東京女子医科大学病院 感染症科 菊池賢教授
「UK株というのが、やっぱり去年から日本でも見られるようになった。もともとUKというようにイギリスで見つかって、今アメリカとかヨーロッパ、オセアニアなんかで劇症型を起こす。病原性は今までの株よりもかなり高いのではないかと言われている」
感染が広がるなか、対策として重要なのが傷をそのままにしないことです。
東京女子医科大学病院 感染症科 菊池賢教授
「溶連菌という菌自体はあふれているので、どこかから入るのをどうやって防ぐかといった時、これは防ぎようがないと思う。入ってきやすい場所をとにかくブロックする。靴擦れみたいなのができて足の皮がむけた時はそのままにしないで、例えば消毒をする、傷パッドみたいなものでちゃんと覆ってあげる。一刻も早く治療を始めることが大事」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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