鹿児島県警で今年3月まで勤務をしていた元幹部が、職務上知り得た秘密を漏らした疑いで逮捕されましたが、5日に法廷で「県警のトップが犯罪行為を隠ぺいしようとしたことがどうしても許せなかった」と主張しました。一体、なにがあったのでしょうか。
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https://news.ntv.co.jp/category/society/c1d4c2013127442a82f3b494987b02e7
職務上知り得た秘密を漏らした疑いで、逮捕・送検された本田尚志容疑者(60)。鹿児島県警の幹部である生活安全部長を務めていました。
5日、法廷で…
本田尚志容疑者(60)
「職務上知り得た情報が書かれた書面を、とある記者にお送りしたことは間違いありません」
情報漏えいを認めた上で、理由については…
本田容疑者(60)
「私がこのような行動をしたのは、県警職員が行った犯罪行為を、野川明輝本部長が隠ぺいしようとしたことが、いち警察官としてどうしても許せなかったからです」
県警トップである本部長を名指しし、“犯罪行為を隠ぺいしようとした”と主張したのです。
本田容疑者の主張によると、隠ぺいだとして本田容疑者が挙げたのは、去年12月に発生したトイレでの盗撮事件。
今月、鹿児島県警の巡査部長、鳥越勇貴被告(32)が起訴されていて、この事件を指揮するはずだったのが、野川本部長だったといいますが…
野川本部長は「最後のチャンスをやろう」「泳がせよう」と言って“捜査の着手を先延ばしした”というのです。
本田容疑者は不祥事を隠ぺいしようとする姿に失望し、退職後、不祥事をまとめた文書を、ある記者に送ったということです。
この発言が飛び出す約1時間前、その野川本部長の姿は県議会にありました。
――野川本部長、一言いいですか?
――元生活安全部長が流出したとされる情報漏えいの内容が、不正告発だったのではとの話もあるが?
報道陣の問いかけには、無言を貫きました。
実は、鹿児島県警では本田容疑者を含め、情報漏えいや不同意わいせつの疑いなど、4~5月だけで4人の警察関係者が逮捕されていました。
先週の県議会で野川本部長は、人間関係が希薄になったことを理由に挙げました。
鹿児島県警 野川明輝本部長(県議会 先週)
「非違事案が相次いでいる要因として、コロナ禍などにおける社会情勢の変化を受けて、職員間のコミュニケーションが疎(おろそ)かになっているのをやむなしとして、人間関係が希薄になったことなどにより、これまで講じてきた対策が浸透しきれず、また非違事案の兆しを組織として把握できていなかったことが問題」
◇
県警の元幹部が、県警トップの不祥事隠ぺいを主張した異例の事態。
5日、法廷で本田容疑者は最後に次のように話しました。
本田容疑者(60)
「県警においては間違っていることは間違っていると認め、県民の皆様に、再び信頼してもらえる組織に生まれ変わってくれることを、心より願っております」
一方、鹿児島県警は「現在捜査中の事件の被疑者の供述内容についてのコメントは差し控える」としています。
(2024年6月5日放送「news zero」より)
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