袴田事件のやり直し裁判 検察が改めて「死刑」を求刑 判決は9月26日予定 1966年に起きた静岡・旧清水市一家4人殺害事件|TBS NEWS DIG

静岡地裁で開かれた、いわゆる「袴田事件」の再審=やり直しの裁判で、きょう、検察は袴田巖さんに改めて死刑を求刑しました。姉のひで子さんが「弟を人間らしく過ごさせてほしい」と訴え、結審しました。

袴田巖さんの姉 ひで子さん
「やっぱり、この1年は長く感じましたね。実際に動いているってこととね。58年は闘っていますが、1番長く感じましたね」

1966年、静岡県の旧清水市で一家4人を殺害したとして逮捕された袴田巖さん。裁判では無罪を訴えるも、1980年、死刑判決が確定しました。

事件から57年が経った去年3月、東京高裁は捜査機関によって証拠がねつ造された可能性に言及し、再審開始を決定しました。

記者
「現在、午前8時40分、裁判所の前では傍聴券を求め、多くの人が列をつくっています」

体調などを理由に出廷が免除された袴田さんが不在のまま、静岡地裁で再審が続き、きょう迎えた最後の審理。

15回目の公判で被害者遺族による書面での意見陳述があり、「尊い命を奪われた被害者がいることを忘れないでほしい」と検察側が読み上げました。その上で検察側は…

検察
「被害者4人の将来を一瞬にして奪った犯行の結果は極めて重大。強固な殺意に基づいた極めて冷酷で残忍なもの。被害者4人や遺族の無念は計り知れない」

淡々とした口調で死刑を求刑しました。

また、捜査機関のねつ造の可能性については、「証拠のねつ造は不可能」などとして、強く否定しました。

一方、弁護側は捜査機関により証拠はねつ造されたと改めて主張し、「検察側はまた、えん罪事件をつくろうとしている」と痛烈に非難しました。

姉のひで子さんは最終陳述で、「余命いくばくもない人生だと思いますが、弟・巖を人間らしく過ごさせていただきますようお願い申しあげます」と話しました。

審理は結審し、判決は9月26日に言い渡されます。

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