働く人たちの安らぎであるランチタイムに円安と物価高が影を落としています。平日のランチにかかる費用は年々増加し、外食を控える弁当組が増えています。
■外食ランチ平均1243円 4年連続↑
22日、都内にある企業のランチタイムをのぞいてみると、弁当を持参する人もいれば、安い弁当店を選んで買いに行く人もいました。共通するのは「昼食代をいかに抑えるか」です。
弁当持参(40代)
「家で作って持ってきたやつです。たまに(店に)食べに行ったりすると、一食でものすごく(金が)かかったりするので」
弁当持参(30代)
「かす汁ときのこの炊き込みご飯と、ぶりの照り焼きです。500円くらいかな。作った方が弁当買うよりはお得なので」
弁当購入(30代)
「圧倒的に安くて量が多いんですよ。これ650円です」
「これ550円」
「これも550円」
「(店に)食べに行って戻ってくる時間はないので、少し時間あると弁当屋に行く。ここは(値上げせず)頑張ってくれてる店だと思う。そこばかり最近行ってます」
働く人のランチ代に関する調査結果によりますと、予算は平均で452円と2年連続で過去最高を更新。なかでも「出前・デリバリー」は1368円、「外食」は1243円と4年連続で増えていて、物価の上昇も影響しているようです。
■店側も…「物価高」「円安」ダブルで影響
一方、物価高に悩まされているのは、ランチを提供する側も同じです。
千代田区神保町のジャズが流れる落ち着いた雰囲気のカフェ。
客(30代)
「居心地が良くて、1人で静かにランチしたい時に来たい場所です」
客(50代)
「おいしいです。音楽もあるし落ち着いているなと思って来ています」
男性が食べていたのは、看板商品の「ハンバーガー」。しかし、その原材料の価格にも変化が起きていました。
アディロンダックカフェ 滝沢勇輝店長
「(Q.何が値上げしている?)こういうパテを作っているんですけど、(牛)肉が値上がりしたのと、あと野菜ですね。日本の円安が響いて、関係してくるんじゃないですかね」
外国産の牛肉100%のパテを使用しているため、「物価高」と「円安」のダブルで影響を受けることに…。そのため、先週から牛肉を使ったメニューを中心に、ランチの料金を1100円から1320円に引き上げざるを得ませんでした。
滝沢店長
「牛肉はこれ以上、上がらないでほしいなと思うんですけど。(野菜は)値段を比べて安いのを探しつつ買ったり、あと家庭栽培をしたり。少しずつのあれ(努力)が積もってくので」
原材料費の上昇を考えると、本音ではもっと値上げしたいところですが客足への影響を考えて、何とか踏ん張っているといいます。
滝沢店長
「(注文数が)沈むのかなと思ったんですが、バーガーをオーダーしていただいて、すごくうれしいです。1200円(税別)に抑えているんで、お客様にハンバーガーを食べてほしいという気持ちは伝えているつもり」
■外食減らすも…物価高影響は弁当作りを直撃
飲食店の値上げが増えるなか、ランチにかけるお金を大きく見直した人もいました。
夫(30代)
「もともとは週に5回外食に行っていたんですが、最近はランチが少し値上げしている関係もあって、週3くらい外食して、あとの2回は妻に弁当を作ってもらったり。(家計的に)結構厳しいですね」
しかし、物価高の影響は弁当作りを直撃。
妻(30代)
「(食材が)すごく高いです。1年前からは見逃せないくらい、きつくなってきましたね。土日の方がスーパーも安くセールしていることが多いので、夫とまとめて(買いに)いくことが多いですね」
光熱費の節約も兼ねて、週末に作り置きして乗り切っているといいます。
妻
「今回、副菜多めでメインは2品となっています。だいたいこれだと2日半くらい持つかなという計算です」
弁当の具材に関しても…。
妻
「玉ねぎ、えのき、木綿豆腐を入れて、ボリュームを出していきたいと思います。ひき肉に比べて、この3種類は値段も安いのでとてもオススメです」
(「グッド!モーニング」2024年4月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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