東京・新宿区のタワーマンションで20代の女性が刺され死亡した事件。
逮捕された男の父親を取材すると、男が女性とのトラブルを抱えていたことが明らかになった。
レーシングバイクにまたがり、ポーズを決める男。
女性を刺して現行犯逮捕された、和久井学容疑者(51)。
事件が起きたのは8日午前3時ごろ。
東京・新宿区西新宿のタワーマンションで、「男性が女性に暴力を振るっている」と警視庁に通報があった。
警察官が駆けつけたところ、1階で20代の女性が腹や首を複数回刺された状態で倒れていて、現場にいた和久井容疑者が現行犯逮捕された。
女性はその後、搬送先の病院で死亡。
付近の住民は、犯行時の男の言葉を耳にしていた。
目撃者「尋常じゃないくらい、『誰か助けて、誰か助けて』って言ってて。その声で目が覚めちゃって。『俺はストーカーじゃねえぞ』って言って、けり入れてた」
20代の女性と51歳の男との間に何があったのか。
事件を知った和久井容疑者の父親は、取材に対し次のように話した。
和久井容疑者の父親「きのう帰ってこないから、おかしいと思った。おとなしいよ、ふだんは。カッとするとあれだけどね」
感情的になることはあっても、暴力を振るうことはなかったという和久井容疑者。しかし…。
和久井容疑者の父親「4、5年前にストーカーで捕まっている」
今回の被害女性との関連は不明ながら、女性へのストーカー行為で逮捕されたことがあるという。
また、相手が今回の被害女性かどうかはわからないものの、和久井容疑者は「結婚するためにお金を工面していた」と父親は話す。
和久井容疑者の父親「『結婚する気があるなら、お金持ってこい』なんて言われたみたい。用意しろって。それで自分の車もバイクも売って、金にして持っていったら冷たくされて。(バイクを)売った値段は600万円くらい」
バイクのほかにも、現在は生産されていないスポーツカーも売って、お金を作っていたという。
こうした男女トラブルが、事件の引き金となったのだろうか。
調べに対し、和久井容疑者は容疑を認め、「体を傷だらけにしてやろうと思って刺した」と供述している。
警視庁は、被害女性に対するストーカー行為がなかったかを含め、くわしい経緯を調べている。
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