【奈良県議会で戦後初の「再議」】メガソーラー設置の改正条例案めぐり 山下知事「この条例の構造自体に問題がある」

奈良県議会の最終日で、新年度一般会計予算の修正案が可決されました。メガソーラーの設置に関する条例の一部改正案をめぐって、知事が審議のやり直しを求める「再議」が提出される一幕もありました。

 奈良県議会最終日の25日は、山下知事が表明した五條市の「大規模広域防災拠点」に「メガソーラー」を設置する計画に対する意見が続きました。

 そして最大会派の「自民・無所属の会」が提出した、防災拠点をゼロベースで検討し直すよう求める新年度一般会計予算の修正案が、賛成多数で可決されました。

 他に、メガソーラーの設置に関する条例の一部改正案なども可決されましたが、山下知事が奈良県議会では戦後初の、審議のやり直しを求める「再議」を申し立てたことで改めて採決され、廃案になりました。

(山下知事)「この条例の構造自体に問題があると言わざるを得ない。太陽光発電施設の設置計画を妨害しようとする意図があることは明らかです」

 終了後の会見で山下知事は、予算の修正案には再議を申し立てなかった理由について「内容には不満があるが、すべての新規事業等がストップしてしまうことに伴う、県民生活への著しい影響を考えた」と話しました。

 一方、五條市の防災拠点へメガソーラーを設置する計画については「(建設予定の土地を)太陽光発電を作って非常用電源として使う以外にいい案が思い浮かばない」と現時点では計画を変更するつもりはないと明かしました。

 今後、有識者会議などで改めて計画の問題点の有無などを検討する見通しです。

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