北朝鮮が16日、南北共同連絡事務所を爆破。
16日午後、正式に破壊したことを認めた。
朝鮮半島の緊張が一気に高まっている。
爆破の直後とみられる映像がある。
黒い煙が上がっているのは、北朝鮮が韓国と共同で運用していた開城(ケソン)工業団地内にある南北連絡事務所。
北朝鮮メディアは、午後5時すぎ、南北連絡事務所を破壊したと報じた。
韓国統一省によると、16日午後2時50分、韓国軍が開城工業団地付近で大きな爆発音と煙を確認。
聯合ニュースも、韓国軍の消息筋の話として、「北朝鮮が連絡事務所を爆破したもようだ」と速報した。
2018年9月に設けられた、南北連絡事務所。
韓国と北朝鮮の当局者およそ40人が常駐する、初めての連絡事務所だった。
この年に行われた南北首脳会談を受け、当局間の交流や接触の拠点として設立。
しかし、このところ活動は行われていなかったという。
この連絡事務所の爆破をめぐっては、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の妹・与正(ヨジョン)氏が不穏な動きを見せてきた。
5月、韓国の脱北者団体が金正恩委員長を批判するビラをまいたことを、6月4日に「人間の値打ちもないクズ。汚い口をつぐまず、ほえ立てる連中」と激しく非難。
9日には、南北連絡事務所を一方的に閉鎖した。
さらに与正氏は13日、「(韓国と)決別するときが来たようだ。遠からず、共同連絡事務所が跡形もなく崩れる光景を目にするだろう」との談話を発表。
ビラまきの報復措置として、南北連絡事務所の破壊を予告していた。
15日は、労働新聞も事務所の取り壊しを予告。
「軍が断固として行動を開始する」と、軍事的措置を警告していた。
この爆破を受け、菅官房長官は「さまざまな情報に接しているが、その1つ1つについてコメントは差し控えたい。米国や韓国などとともに緊密に連携しながら、情勢を注視するとともに、警戒監視に全力を挙げているところ」と述べた。
(2020/06/16)
#北朝鮮 #韓国
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