韓国政府は北朝鮮の開城(ケソン)にある南北共同連絡事務所が爆破されたと発表しました。ソウルから報告です。
(良永晋也記者報告)
爆破は16日午後に情報が入り、連絡事務所が午後3時前に爆破されたという情報が入ってきています。今回の爆破について色々と情報が入ってくるなかで、韓国の軍が事前に情報をつかんでいたのではないかという事実まで明らかになってきています。韓国メディアが伝えているのですが、韓国の陸軍が肉眼で爆発の瞬間を確認したとしています。さらに、韓国の国防省のトップも映像で爆破の瞬間を見守ったということです。事前に時間まで分かっていた可能性が出てきています。この共同連絡事務所は2018年にできたばかりで、南北融和の象徴的な場所でした。ここを北朝鮮が爆破したということなので、非常に強いメッセージを送ったことになります。口実としては、韓国に脱北者した人たちが体制批判をしているビラをまいたということを口実にしていますが、背景にあるのは新型コロナウイルスが蔓延(まんえん)している影響で経済が疲弊しているなか、国民の不満をそらす狙いもあるとみられます。北朝鮮は南北の連絡ルートの遮断していますし、さらに今回の爆破ということで予告していたものを一つひとつ着実に実行してきています。韓国の緊張は一層、高まってきている状況です。
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