12日の日経平均株価は、一時500円以上値下がりしました。しかし、その後、買い戻す動きが出て、前の日と比べ22円安い3万8797円で取引を終えました。
今年最大の下げ幅となった11日に続く不安定な動き。その原因とみられるのが“日銀のはしご外し”です。
日銀はこれまで、東証株価指数(TOPIX)が2%以上下落すると上場投資信託(ETF)を買い入れ、株価を下支えしてきました。しかし、11日は株価が一時1200円近く下落したにもかかわらず、日銀はETF買いに動かず、市場に衝撃が走りました。
ニッセイ基礎研究所 井出真吾主席研究員
「株のリスクを日銀が引き受けてくれると、投資家が株を買いやすくなる。日銀が力ずくで株価を下支えすることによって、確かに株価は下がりにくくなったのかもしれません」
専門家は、今回の“はしご外し”について、今後ETFの買い入れをできれば撤廃したいという日銀のメッセージだと推測します。
井出主席研究員
「日本の上場企業が実力を高めて、日銀に頼らなくても株式市場が“独り立ち”できるようになってきた」
来週開かれる日銀の金融政策決定会合では、“マイナス金利政策解除”に踏み切るとの観測も強まっています。
井出主席研究員
「ETFの買い入れやめるとか、緩和縮小になった場合、一定程度の株価の下落というのは想定しておく必要があると思います。それをもって、本格的な下落局面に入るといった心配はいらない」
(「グッド!モーニング」2024年3月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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