今月2日も震度4を観測するなど、千葉県沖やその周辺を震源とする地震が続いています。今後、震度5弱程度の地震が起きる可能性があるとされていますが、急いで、強い揺れに備える人たちの姿がみられました。
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4日、千葉県大網白里市にあるスーパーマーケットでは、水が飛ぶように売れ、一時、品切れになったといいます。
カワグチ季美の森店 店員
「今これが一番出ています。2リットルのお水」
――いつから、水が売れている?
店員
「金曜日(1日)からですね。金曜日、土曜日と」
「きのう(3日)は(在庫)ゼロです。きのうも、ほしい方がたくさんいらっしゃったんですけど、なくて。きょうの朝、入りましたので」
実際、4日も、水を置いているお店の情報を友人と共有し、普段は使わないこのスーパーに買い物に来たというお客さんがいました。
客
「大きいスーパーは、もう全部ないんです、お水が…ひとつも、1箱も」
「でも、お友達が、ちゃんと備蓄を多めにした方がいいよと」
ほかにも…
店員
「トイレ非常用袋も10個ぐらいあったけど、なくなりました」
品薄や品切れが相次ぐ原因は、先月27日以降、千葉県東方沖や千葉県南部を震源として相次ぐ地震です。
4日午後3時時点で、体に感じる揺れが32回も起きていて、大網白里市などでは、1日に震度4の揺れを観測。2日には、千葉市内などでも震度4を観測しました。(※先月27日~今月4日午後3時時点)
そのため、このスーパーでは4日も、日持ちするカップめんを“まとめ買い”するお客さんの姿がありました。
――千葉で地震…?
客(90代)
「多いです。ストックもあります。(備えておくと)安心感がある、高齢者は…」
房総半島で頻発する、不気味な揺れ――。
周辺の海底で確認されているのが、“スロースリップ”と呼ばれる現象です。
東日本大震災などの大地震が、プレート間のひずみが一気にはじけることで起きるのに対し、“スロースリップ”は、プレートが“ゆっくりとすべり”ながらエネルギーを放出します。
政府の地震調査委員会は、今後、数週間から数か月の間、震度5弱程度の強い揺れが起きる可能性があると指摘しているのです。
いつ起きるかわからない、大きな地震に備えようとしてでしょうか、「簡易トイレ」の先週の千葉県内からの注文が、前の週に比べて約3倍に増加。
記者
「こちらの通販サイトで販売されている『避難用トイレ』、売り切れになってしまっています」
能登半島地震などの影響もあり、“品切れ”になる商品が出てきています。
◇
2日、震度4の揺れを観測した、千葉県一宮町の飲食店では…
タカラ亭 吉野繁徳店主(75)
「(お皿が)落ちないような工夫を考えて。これ、ベニヤなんですけど、このような感じで…」
記者
「すっぽり隠れましたね」
お皿が落下して割れないよう、閉店後はベニヤ板を取り付けたり、酒瓶を箱に戻したりするなど、地震に備えていました。
ただ、高齢の店主には、開店前の“戻し作業”が体力的な負担に…。
タカラ亭 吉野繁徳店主(75)
「店開けて、同じようにもとに戻すのは、けっこう仕事量増えますのでね」
地震への、よりいっそうの備えが重要です。
(2024年3月4日放送「news every.」より)
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