野党「不記載議員は納税すべき」「お手盛りの調査だ」自民“派閥裏金”聴き取り結果【報道ステーション】(2024年2月15日)

16日から始まる、確定申告。去年1年間の所得と、それに対する税額を、確定させる手続きですが、どうやら税金がかからないようなのが“あのお金”です。

自民党は、派閥の裏金問題をめぐって行っていた、聴き取り調査の結果を公表しました。「違法な使い方はなかった」としていますが、果たして。

■野党「不記載議員は納税すべき」

立憲民主党 鎌田さゆり衆院議員
「明日からの確定申告で、公正に正しく申告をして納税をしましょうというキャンペーンを張っている。政権与党の最大政党の自民党がこのざまですよ。納税をきちんとするべきだと指示されませんか」

5億7949万円に及ぶ、収支報告書への“不記載”。野党側は、使い道が分かっていないお金に課税すべきだと追及します。ただ、政府は…。

鈴木俊一財務大臣
「納税をするようにということを私の立場で言うことはいたしませんが、党の立場を見守るということだと思います」

派閥の“裏金”について、自民党が聴き取り結果を公表しました。お金を使ったのかどうか。「使っていた」が53人、「使っていなかった」が31人となりました。使わなかった理由で一番多かったのが「不明朗な金銭だったから」。聴き取りでは…。

自民党の聴き取り結果から
「気持ち悪いと思っていたので使わなかった」
「派閥から記載しなくていいと言われたので『裏金』みたいなものではないかと思い、全額残した」

では「使用していた」53人は、一体何に使ったのでしょうか。『会合費』や『車両の購入費』、二階元幹事長が約3500万円を支出した『書籍代』など、主な使い道15個が挙げられています。ただ、誰が何にいくら使ったのか、詳細は書かれていません。そのうえで…。

自民党の聴き取り結果から
「『政治活動費以外に用いた』または『違法な使途に使用した』と述べた者は一人もいなかった」

聴き取りにあたった森山総務会長。議員個人の所得ではなく、非課税の政治活動費として処理されているため「納税の必要はない」と強調しました。

自民党 森山裕総務会長
「政治資金として皆さん処理しておられますから、所得税の関係は発生しないと理解をしています」

■「遅くとも十数年前から」還流

そもそも、いつキックバックは始まったのか。「具体的には判然としない」ものの、「遅くとも十数年前から行われていた可能性が高い」「場合によっては20年以上前から行われていたこともうかがわれる」としています。

岸田文雄総理大臣
「清和研(安倍派)では、遅くとも十数年前から同様の仕組みがあった可能性が高い。こういったことも明らかにしていただきました。ただし説明責任、今回の聴き取り調査や、政治資金収支報告書の修正をもって果たされるというものではありません」

野党は…。

立憲民主党 泉健太代表
「肝心なことは何も書いていない。『政治活動以外に使ったケースはない』『違法な使途に使用したのはゼロ』。本当に自己申告ベースで、真相かどうか全く分かりません。そういった意味ではお手盛りの調査だと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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