何が“真実”に?ハイクオリティで話題の動画生成AI『Sora』のすごさ【報道ステーション】(2024年2月16日)

AIが生成した動画が、世界に向けて発表されました。

ChatGPTを開発したアメリカの『オープンAI』が、現地時間の15日、世界に向けて発表したのは、新たな生成AI『Sora』。「無限の創造的可能性を連想させる」との思いを込め、日本語の『空』にちなんで名付けたそうです。Soraは、文章による指示で、動画を生成できるといいます。

Soraが生成した動画の例です。
「アタマが雪から飛び出し、雪まみれに」という文字情報をもとにAIが映像を生成。雪の中で戯れるゴールデンレトリバーの子犬。顔にまとわりつく雪は繊細です。モデルになった犬がいるわけではありません。

「アートギャラリーを見学。さまざまな画風の美しい作品がたくさん展示されている」といった文章がベース。美術館には多彩な作品が並びます。

「東京の街をスタイリッシュな女性が歩いている」といった文章から、AIは、革ジャンにサングラスのいで立ちで颯爽と歩く女性を生み出しました。

街の人の反応:「あんまりリアルすぎると、言い方が悪いけど、詐欺じゃないけど、フェイク動画とかに…」

オープンAIは、Soraの安全性が確認できていないことから、まだ商品化はしていません。今後、専門家とともに、フェイク情報や差別的な表現への対策を進めるということです。

■人工知能学が専門の東京大学大学院・松尾豊教授に『Sora』について聞きました。

松尾さんは「ここまでの技術の高さに衝撃を受けた。今までの動画生成AIとは違い、ある程度“時間の概念”と“相互作用の概念”を学習し再現している」といいます。

“相互作用の概念”とは、例えば「ハンバーガーを食べたら、ハンバーガーが減る」「車が走れば、土埃が上がる」など、物理の法則からそこまで矛盾していないということです。

松尾さんは「今後、真実性の担保が必要になってくる」としています。
例えば、文章は“誰でも捏造できるもの”なので「誰が書いたものなのか」という“真実性の担保”を求めながら読みます。今後、さらに動画生成AI技術が進めば、動画も“誰でも捏造できる”ようになるので、今まで必要なかった「誰が作った動画なのか」「出典はどこなのか」という“真実性の担保”が必要になってくるといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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