去年3月、東京・台東区の自宅マンションで、4歳の次女に人体に有害な物質「エチレングリコール」などを摂取させて殺害したとして、警視庁が両親を逮捕しました。
殺人の疑いで逮捕されたのは、台東区の会社役員・細谷健一容疑者(43)と妻の志保容疑者(37)です。
2人は去年3月、台東区今戸の自宅マンションで、4歳の次女・美輝ちゃんに、自動車の不凍液などに使われる人体に有害な物質「エチレングリコール」と、向精神薬の「オランザピン」を摂取させ、中毒状態に陥らせて殺害した疑いがもたれています。
捜査関係者によりますと、去年3月13日の午前9時ごろ、細谷容疑者から通報を受けた救急隊が駆けつけたところ、美輝ちゃんが上半身裸で意識が無い状態でリビングの床の上に寝かされていたということです。
美輝ちゃんは病院に運ばれましたが、その後、死亡しました。
司法解剖の結果、美輝ちゃんの遺体からは「エチレングリコール」と「オランザピン」の成分が大量に検出され、死因は「中毒死」と特定されました。
警視庁は殺人事件とみて捜査を始め、去年8月29日には自宅マンションの家宅捜索を行い、2人に任意で事情を聴きましたが、いずれも容疑を否認していました。家宅捜索で、警視庁は向精神薬「オランザピン」を数錠見つけたということですが、「エチレングリコール」は見つからなかったといいます。
一方、警視庁が2人のパソコンを押収し解析したところ、美輝ちゃんが死亡する前に向精神薬「オランザピン」や「エチレングリコール」の成分を含んだ商品が複数回にわたって購入された履歴が見つかったということです。
このほか、証拠品の解析や関係者への聴取を進めた結果、美輝ちゃんが誤飲した可能性や第三者が関与した可能性が低く、2人が意図的に摂取させた疑いが強まったとして、事件からおよそ11か月後のきょう、逮捕に至りました。
この一家をめぐっては、2019年3月、夫婦喧嘩がきっかけで志保容疑者が自宅のベランダで衣類に放火し、このとき、子どもの前での夫婦喧嘩が心理的虐待にあたるとして、美輝ちゃんを含む子ども3人は児童相談所に一時、保護されたということです。
警視庁は、美輝ちゃんが両親のもとに戻った後も、虐待を受けていた可能性があるとみて捜査しています。
また、事件があったマンションでは、2018年4月ごろに、当時41歳だった細谷容疑者の姉が死亡し、5月2日になってから遺体で見つかっています。美輝ちゃんの死後、警視庁が再捜査したところ、姉の遺体の一部からは不審な点も見つかっていて、警視庁は姉が死亡した経緯などについても詳しく調べる方針です。
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