ラーメン店で容器のフタをなめるようなしぐさをしていた20歳の男が、威力業務妨害の疑いで逮捕されましたが……新たに、問題の動画を撮影しSNSに投稿した、16歳の少年も逮捕されました。
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https://news.ntv.co.jp/category/society/29bd438b36694027a365ecca96f90a29
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「おまえ、酔っぱらってるって」
SNSに投稿された、男が店で水を入れる“容器のフタ”をなめるような動画――。
そこに映っていたのは、威力業務妨害の疑いで逮捕された、外川涼翔容疑者（20）です。
外川容疑者
「黙れ。お前、塩分過多で死ね」
この動画を巡り、新たな動きがありました。
動画を撮影していた16歳の少年も、逮捕されたのです。
動画を撮影した少年（16）（逮捕前の取材に対して）
「知人からSNSで“炎上している”と知らされた。類似の事件を知っていたので、“まずい”と思った」
少年（16）が逮捕前、私たちの取材に語ったのは、“SNSへの認識の甘さ”でした。
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問題の動画が撮影されたのは、ことし1月、北海道・釧路市のラーメン店の店内です。
警察によると、外川容疑者（20）と少年（16）の2人は、テーブルに置かれた水の容器のフタをなめるような動画をSNSで拡散させ、店の営業を妨害した疑いがもたれています。店は、すべての席の水の容器と調味料の容器を交換・消毒する対応に追われました。
警察の調べに対し、16歳の少年は容疑を認めているといいますが…
動画を撮影した少年（16）
「SNSにアップしたが、なぜ撮影したのか、なぜアップしたのかは覚えていない」
一方、外川容疑者は――
外川容疑者（警察の調べに対し）
「息をふきかけただけ」
容疑を一部否認しています。
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今回の事件では、動画の撮影者も逮捕されました。
元大阪地検の亀井正貴弁護士は、“いたずら”のつもりの行為でも、罪に問われる可能性をあらためて指摘します。
元大阪地検検事 亀井正貴弁護士
「容器をなめる行為、撮影する行為、SNSにアップする行為…この3つが合わさって犯罪行為が形成される。
（撮影も）犯罪行為の一連の流れの一部を分担したということ。SNSによって多くの人が見ることになりますから、企業に与える打撃が大きくなる」
拡散されると、企業に大きな影響を与えるという迷惑動画。
しかし、少年は逮捕前、次のように話しています。
動画を撮影した少年（16）（逮捕前の取材に対して）
「フォロワーだけが見られるSNSに投稿した」
限定的に投稿されたにもかかわらず、なぜこの動画は拡散されたのでしょうか？
外川容疑者の知人は…
外川容疑者の知人
「（知人のみが見られる）インスタに載せて（フォロワーが）アイフォーンで“画面録画”をして、それを別のSNSに上げて炎上になった」
――“限定公開”でも、犯罪行為になる？
元大阪地検検事 亀井正貴弁護士
「1つのコミュニケーショングループの中でやっているのなら、そこからさらに伝播（でんぱ）していく可能性がありますから、伝播していく可能性がある限り、犯罪は構成される」
「逮捕者が出て社会に報道されてしまったということで、フェーズがあがりましたから、“SNSが危険だと意識すること”が必要だと思います」
警察は、事件の経緯を詳しく調べています。
(2024年2月6日放送「news zero」より）
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