「息子が殺された。人間扱いじゃない」父親が警察への憤りをあらわに 警察署で勾留中の男性死亡 連続100時間以上の拘束に“暴行”の疑いも…【news23】|TBS NEWS DIG

愛知県の警察署で、勾留中に死亡した男性の父親は「息子が殺されたと思っている」と警察の対応に不満をあらわにしています。男性は持病の薬をもらえなかった上、連続で100時間以上、手足を拘束されていた疑いもあります。

■拘留中の男性死亡父親「殺されたと思っている」

仏壇にそっと手をあわす父親。警察への憤りをあらわにしました。

死亡した男性の父親
「息子が殺されたと思っている。はっきり言って人間扱いじゃない」

43歳の息子は11月25日、公務執行妨害の疑いで逮捕されましたが、その後、勾留されていた愛知県警岡崎署で亡くなりました。

愛知県警によりますと、署員らは男性が留置場で暴れたため、男性を「保護室」という部屋に移したと言います。

そこでベルト状の手錠や縄を使い、男性の手足を拘束。男性はその状態で100時間以上、保護室に収容されていたと言います。

■障害者2級手帳・糖尿病署員の対応は

死亡した男性の父親
「(息子は精神疾患で)障害者2級手帳もあるし、暴れだしたら止まらないから、(警察には)『医者が鎮痛の薬を打って病院に入れないとダメだ』と訴えたけど、それでも聞いてもらえなかった」

「精神疾患」や「糖尿病」を患っていたという男性。警察関係者によりますと、「精神疾患の薬は処方した」としていますが、糖尿病の薬は与えなかったと言います。

さらに、保護室内の監視カメラには複数の署員が、横たわる男性を蹴るような様子も映っていたと言います。

そして12月4日の午前4時半ごろ、巡回中の署員が、動かなくなった男性を発見。男性はその後、病院に運ばれましたが、約1時間後に死亡が確認されました。

愛知県警は、死因について「腎不全」だったと発表。

しかし、死亡診断書には、男性の直接の死因は「脱水症」と記されていました。

死亡した男性の父親
「『警察の言うことはあてにならない』としか思っていない。なにしろ息子が亡くなったのは、警察が3日も4日も飯も食わさずに、最終的には脱水で死んだんだから。後付けで腎機能が悪かったとか、そういう問題じゃないと思う」

100時間以上に及ぶ身体拘束や、署員らの対応に問題はなかったのでしょうか。

愛知県警は12月13日、警務部長以下約40人の調査体制を立ち上げました。

調査の結果、刑罰法令に触れる行為が認められれば、必要な捜査を行っていくとしています。

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