多発性脳梗塞 四点杖歩行 ビフォーアフター

1年10ヶ月前に多発性脳梗塞にて、急性期病院に約3か月、一般病院に約3ヶ月入院後、県のリハビリセンターに1ヶ月入院し、リハビリに励むも思うような回復は得られず、医師からは“ゴール”と言われました。
現在は特別養護老人ホームに入所されており、リハビリは行われていません。ご主人様の希望にて当施設にて1回30分・週2回・2ヶ月(16回)のプログラムを開始されました。
 簡単な単語レベルで発語もありますが、「わからない」や「(オウム返し)」な返答も多く聞かれ、ご家族の名前が答えられませんでした。リハビリ中は終始視線がキョロキョロと定まらなかったり、杖の使用方法がわからない等、注意や記憶、失行など失語を含めた高次脳機能障害が強く見られました。車椅子自走はできますが、座位は右側につぶれてしまっていました。
右上下肢の運動麻痺は中等度で、アームスリング・プラスチック製短下肢装具を使用しています。腰背部を反り返らせ立位保持する為、右側(麻痺側)・後方に重心が偏ることで手を離すことが困難でした。介助にて四点杖歩行を行うも、状況理解が得られにくく、杖を持とうとなさいませんでした。非麻痺側への体重移動と杖の管理を介助して歩行練習を行いました。

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