八代亜紀さんが73歳で肺炎により急逝し、数々の名曲をポップミュージック界に遺した。
演歌歌手の八代亜紀さん(やしろ・あき)が昨年12月30日、急速進行性間質性肺炎で亡くなった。享年73歳で、熊本県八代市出身。葬儀は関係者のみで行われ、後日、お別れの会が開かれる予定です。
八代さんは、歌謡曲全盛時代に多くのヒット曲を連発し、「舟唄」「雨の慕情」などで知られ、艶っぽいハスキーな声で「演歌の女王」と称されました。特に1980年には、五木ひろしとの間で「五八戦争」と呼ばれる激しい競争が展開され、大きな話題を呼びました。この年、八代さんは「雨の慕情」で日本レコード大賞を含む3冠を獲得しました。
八代さんは銀座のクラブ歌手時代に五木ひろしと出会い、長い友情を築きました。彼女の歌声は、演歌に留まらず、ジャズやブルースにも挑戦し、さらには画家としても活躍しました。2012年にはジャズアルバム「夜のアルバム」で世界デビューを果たしました。
昨年9月、療養のため活動休止を発表し、「少しの間、歌と絵から離れるのは寂しいけれど、必ず元気になって戻ってきます」とファンに伝えましたが、その願いは叶いませんでした。八代さんは、数々の名曲を遺し、演歌界に大きな足跡を残して旅立ちました。
八代亜紀さんは1950年8月29日生まれ、71年にデビューし、「なみだ恋」でブレイク。紅白歌合戦では2年連続で大トリを務め、女性演歌歌手としてはオリコンのアルバムチャートで歴代最多のトップ10入りを果たしました。また、81年からは刑務所の慰問公演も続けていました。
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