「災害時のトイレ対策」2022.5.15<ネットワーク1・17>

地震などの災害に備えて、飲料水や食糧を備蓄している方は多いでしょう。
では、トイレの対策も万全ですか?水や食料は、ある程度我慢ができたとしても、排泄を我慢することはできません。
過去の災害時に行った調査では、災害発生から9時間以内に、78%の人がトイレに行きたくなったと回答しています。
しかし、災害時には、停電・断水・汚水処理施設の破損などさまざまな理由で、水洗トイレが使えなくなります。
実際、東日本大震災でも、水洗トイレが使えず、避難所のトイレはあっという間に汚物でいっぱいになりました。
仕方なく、バケツや、衣装ケースに排泄せざるを得ない状況になったそうです。
トイレが汚く不衛生であれば、トイレに行きたくないために水分を控えるようになり、
慢性的な脱水状態がエコノミークラス症候群などを引き起こす危険性もあります。
仮設トイレも設置までにある程度の時間がかかります。
その際、自宅が無事であれば、そこで安心して排泄できる備えが必要です。
番組では、NPO法人「日本トイレ研究所」の代表理事・加藤篤さんに、
災害時のトイレの重要性、そして、個人で備えることができるトイレ対策を聞きました。

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