冬の足音が徐々に近づく中、気になるのが暖房費ですね。
北海道の冬といえば家中ポッカポッカですが、2023年は自分のいる場所だけを省エネで温める「部分暖房」に注目が集まっています。
朝晩、霜が降りるほど冷え込む日も増えてきた北海道。
札幌市内の家電量販店では、さっそく暖房器具の買い替えが始まっていました。
お目当ては…。
「エアコン。電気代の方が安いんじゃないかと店員に教えてもらったから」(来店客)
この店では今週末、特に人気だったのは寒冷地エアコンでした。その理由は…。
「エコ替えキャンペーン制度も始まり、来店客は2倍ほど増えている」(ビックカメラ札幌店 森猛さん)
札幌市はこの冬、市民限定で省エネ製品への切り替えを支援するキャンペーンを実施。
先週から、対象の店舗で省エネ家電を買うと、購入金額の最大2割が電子マネーなどのポイントで還元されます。
対象商品は寒冷地エアコンや冷蔵庫、省エネ給湯器の3つ。
「25万円の製品をお買い上げいただきますと、商品ご購入いただきましたら、10%のポイントが還元されるので、25000ポイント。5万円分のポイント、合わせて7万5000円分のポイントを還元致します」(森さん)
札幌市のキャンペーンに限らず、この店では2022年の冬から買い求める人が増えてきています。
「2022年の冬から電気代が高騰し、月10万円の電気代がかかった客も。暖房費や電気代を抑えたいと、寒冷地エアコンが増えている」(森さん)
ポイントは過ごす部屋だけをしっかり暖める「部分暖房」。
効率的に温まりたい人が、エアコンを購入していました。
さらに最近売れ行きが好調なのが、北海道であまり馴染みのなかったあの商品です。
「こたつ」の普及率が全国最下位だった北海道でも需要が増えてきているといいます。
「過去3年間で10~20%ずつ販売数が伸びてきている。通常の電気ストーブと比べても、電気代が抑えられている。非常に省エネという部分があります」(DCM北野通店 岸里恵太さん)
「こたつ」は、フルパワーで使用しても1時間あたりの電気代が約5円と格安。
電気ストーブと比較しても、6分の1の電気代となっています。
さらに「こたつ」はライフスタイルに合わせて大きく進化していました。
こちらでは、1か月ほど前からこたつコーナーを設置。
リビング用のこたつや1人暮らし用こたつなど、一般的なこたつがある中、売れ行きが好調なのがこの進化型です。
「こちらの商品は簡単に高さを変えられ、売れ筋」(ニトリ麻生店 田丸隼也 店長)
一番の売れ筋は、高さ調整ができるこたつ。
ソファに座りながら使うもよし、低くして床で使うもよし。
まさに万能タイプの優れモノです。
「こたつは順調に、2022年よりも売れている状態。光熱費が上がっているところから、スポット的(部分的)に温めて使える。そのような背景もあり売れているのでは」(田丸店長)
ポイントは自分が過ごす周囲をしっかり温めたい「部分暖房」。
北海道で馴染みの薄い「こたつ」は、光熱費の高騰のいまこそ家全体を温めるより、部分的に温められて需要が増えています。
他にも、ダイニングテーブルタイプのこたつや、リモートワークに最適なコンセント差込口が備わっているこたつなど、約20種類を展開しています。
若者から高齢者まで世代を問わず買い求めているということです。
会計にも優しい「部分暖房」で、2023年はしっかり温まりませんか。
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