張込み, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=1260457 / CC BY SA 3.0
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張込み
『張込み』(はりこみ)は、松本清張の短編小説である。初出は『小説新潮』1955年12月号である。1956年10月に短編集『顔』収録の1編として、講談社ロマンブックスより刊行された。
1958年に松竹で映画化されたほか、数度にわたりテレビドラマ化もされた。有川博による朗読CDが、2003年に新潮社より発売された。
著者の清張はのちに、この作品の発想が、何気なく読んだ昭和30年(1955年)頃の新聞記事から始まったと回想した。記事の内容は、東京下町のある商店に強盗が入り、主人を殺して逃走、被疑者は九州の某県のある町に家があり、1年前から妻子を残して東京に出稼ぎに来ていたことが判明したため、警視庁から2名の捜査員が出張、九州の被疑者の家に張込みすることになった、というものであった。著者は最初、家で待っている犯人の妻を刑事の眼から見る筋を考えていたが、設定を変更し、犯人と恋仲であった女性が他家に嫁いでいるということにしたと述べた。
警視庁の柚木刑事は、東京・目黒で発生した強盗殺人事件の主犯・石井を追って、石井の昔の恋人・横川さだ子が嫁ぐ九州S市に向かう。横川家近くの旅館で張り込みを開始した柚木だが、銀行員の後妻となったさだ子はただただ単調な日常生活を繰り返すのみ。本当に石井は現れるのか。柚木にも焦りが募る。
松竹大船製作、松竹配給にて1958年1月15日に公開された。野村芳太郎が清張原作映画の監督を務めたのは、本映画が第1作となる。脚本は橋本忍が、クレジットされていないものの助監督は山田洋次が務めた。1958年度キネマ旬報ベストテン第8位に選出された。
上記の映画版を踏襲して、若手とベテランの2人の刑事が張り込む筋立てとなった。舞台は九州に限らず、それぞれ全国各地に設定された。
1959年7月10日、KRテレビ(現:TBS)系列の『サンヨーテレビ劇場』枠(22:00 – 22:45)にて放映された。
1960年8月29日と9月5日、KRテレビ(現:TBS)系列の『ナショナル ゴールデン・アワー』枠(20:30 – 21:00)、『松本清張シリーズ・黒い断層』の1作として2回にわたり放映された。
1962年8月23日と8月24日(22:15 – 22:45)、NHKの『松本清張シリーズ・黒の組曲』の1作として2回にわたり放映された。
1963年12月8日、NETテレビ(現:テレビ朝日)系列の『日本映画名作ドラマ』枠(日曜 22:00 – 23:00)にて放映された。1958年公開映画のテレビ版リメイクである。
1966年2月22日、関西テレビ制作・フジテレビ系列(FNS)の『松本清張シリーズ』枠(21:00 – 21:30)にて放映された。
1970年12月7日から1971年1月11日まで、日本テレビ系列の『ファミリー劇場』(21:00 – 21:56)内にて6回にわたり放映された。ギャラクシー賞第15回期間選奨受賞(八千草薫)作品である。
ドラマタイトル「裁きの夏」。1976年8月30日から9月24日まで、日本テレビ系列の『愛のサスペンス劇場』枠(13:30 – 13:55)にて20回にわたり放映された。
「松本清張おんなシリーズ・張込み」。原作通り、張り込みは柚木独りに、犯人の名前は玉井に設定された。吉永小百合主演のメロドラマ風に仕上がった。1978年4月2日、TBS系列の『東芝日曜劇場』枠(21:00 – 21:55)にて放映された。視聴率は19.9%であった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
「松本清張作家活動40年記念・張込み」。1991年9月27日、フジテレビ系列の『金曜ドラマシアター』枠(21:02 – 22:52)にて放映された。視聴率は18.8%であった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。地元・愛媛の所轄署の田舎刑事・上岡が、警視庁エリートの柚木の相棒という設定である。
1996年4月5日(21:00 – 22:49)、テレビ東京系列にて放映された。「松本清張原案・時代劇スペシャル 文吾捕物絵図 張込み」として、時代劇に設定を移した異色作である。
「松本清張没後10年記念・ビートたけしドラマスペシャル・張込み」。2002年3月2日(21:00 – 23:21)、テレビ朝日系列にて放映された。柚木をベテランに…
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