自民党派閥の裏金疑惑「派閥だけの問題ではない」前衆院議員の佐藤ゆかり氏が指摘(2023年12月6日)

自民党の派閥の裏金疑惑。二階派に所属していた前衆院議員の佐藤ゆかりさんが、12月6日にMBS取材に応じました。

 12月6日の午後に開かれた自民党の緊急会合。岸田文雄総理は自民党幹部を集め、全ての派閥に対して当面の間、政治資金パーティーなどの活動を自粛するよう要請しました。

 (岸田文雄総理)「パーティーの開催を自粛すること、さらには年末年始の派閥行事についても自粛すること、申し合わせ徹底していくことを確認しました」

 安倍派では、政治資金パーティーの収支をめぐり、議員がノルマを超えて集めた資金をキックバックする運用が行われ、総額1億円以上が収支報告書に記載されず、裏金になっていた疑いがもたれています。これまで安倍派の閣僚からは具体的な対応への言及はありませんでした。

 (松野博一官房長官)「それぞれの政治団体において必要な対応がなされるものと考えています」
 (西村康稔経産大臣)「それぞれの政治団体がですね、しっかりと精査をして、そしてそのことを対外的にもしっかりと説明し対応していく」

 関係者によりますと、安倍派の複数の議員は、過去5年間で1000万円を超えるキックバックを受けていたとみられるということです。

 ある自民党関係者は次のように話します。

 (自民党中堅議員)「安倍派の歴代事務総長だった西村(経産大臣)松野(官房長官)高木(国対委員長)はタダでは済まないだろう。内閣改造もあり得ると思うよ」

 一方でこんな議員もいます。自民党の桜田議員は所属していた二階派を11月22日に退会しました。退会理由の一つに、年間300枚、金額にして600万円分のパーティー券の販売ノルマをあげました。

 (桜田義孝元五輪担当大臣)「パー券さばくの大変なんですよ。財政的に厳しくて、ちょっと在籍してることが難しいかなと思って、退会させていただきました。ノルマがね、やっぱり。私の場合は300だったんだけど、300枚というのはね、ちょっと私には大変なんですよ。(Q300枚?)300枚です」

 パーティー券の販売ノルマは、派閥にもよりますが、若手だと数十枚、大臣経験者などのベテランになると数百枚のノルマを課されるといいます。ノルマを達成できなかった分は議員が自腹で補填することもあるといいます。

 こうした状況について街の人に聞きました。

 「なにやっているんだろうなって、政治家の方たち。残念というか、そういう気持ちにはなりましたね。他人事だったのが、自分たちの生活にも打撃を受けてきたので、ちょっとやっぱり怒りといいますか、そういうのも感じるようになってきましたね」
 「なんで書かなかったのかなというのは思います。わざとしていますよね。まだまだ悪さや隠していることが、他にも出てくるんじゃないのかなと思います」
 「公務員が悪いことをしたら懲戒免職になるじゃないですか。議員でも悪いことをしたら二度と議員になれないような制度を作ったらいいと思うんですけどね」

 そして12月6日、MBSの取材に応じたのは、二階派に所属していた前衆院議員の佐藤ゆかりさんです。

 (佐藤ゆかりさん)「恣意的に意図的に不記載にしたということであればこれは重大な問題です」

 自身がキックバックを受けたことがあるかどうかについて。

 (佐藤ゆかりさん)「過去におそらく1回か2回か、そのくらいはあったのではないかなと思います。その際に私たちは政党支部の方で、しっかりと派閥からのキックバックの金額を収入として計上しています」

 佐藤さんの場合は、収入としてきちんと政治資金収支報告書に記載をしたと話しますが、安倍派の一部議員が記載をしていなかった疑いが持たれていることについて尋ねると。

 (佐藤ゆかりさん)「それは裏金として使うために記載しなかったと言われて疑惑をかけられても仕方がないと思います」

 そしてこの問題はまだまださらに広がっていくと話します。

 (佐藤ゆかりさん)「これは派閥だけの問題ではありませんから。(自民党の)都道府県支部連合会、都道府県連で行っているパーティーで、じゃあキックバックがあります、記載していたかどうか、どんどんどんどんこの問題は広がっていきますよ」

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