「派閥に事実確認」「政府の立場」安倍派大臣から説明なし“パー券収入”裏金疑惑(2023年12月5日)

師走の永田町で、繰り返し耳にするようになった言葉。
宮下農林水産大臣(安倍派):「派閥において事実確認をしている」
鈴木総務大臣(安倍派):「派閥において事実確認のうえ、対応すると認識している」

安倍派の議員が「派閥で確認中」だというのは、その安倍派が開いたパーティーでの疑惑です。議員それぞれが支援者らに売る“パーティー券”。関係者によりますと、販売ノルマを超えた分の収入がキックバックされていましたが、派閥側も、議員側も、収支報告書に記載せず“裏金”になっていた疑いがあります。その額、5年間で、1億円以上とみられています。

安倍派の政治団体『清和政策研究会』。2021年、安倍派になって初のパーティーでは、約2000人を集めています。こうしたパーティーは、ホテルの宴会場などを借り切って、毎年1回開かれるのが、通例です。

20年前は、他の派閥からもゲストがやってきてあいさつ。当時から会場はぎゅうぎゅう詰めでした。食事は、立食のビュッフェスタイル。定番のローストビーフやメロンなどのフルーツも並びます。会費は2万円でした。

時は流れ、コロナ禍での開催だった去年5月。立食のビュッフェスタイルは、なりを潜め、椅子を並べた講演会形式に様変わりです。この年、安倍派は、このパーティーで、9500万円近い収入を計上しています。

同じく去年5月、一晩で、1億8000万円を超える収入を上げた二階派『志帥会』。関係者によりますと、こちらの派閥でも、ノルマを超えた分の収入が、収支報告書に記載されていない疑いが浮上しています。その二階派の議員に動きがありました。
桜田義孝元五輪担当大臣(二階派):「(Q.派閥を退会したとの情報がある)それは間違いありません。先月22日に提出しました。(Q.理由は)経済的に余裕がなくて、パーティー券さばくの大変なんですよ。(Q.それはノルマ)ノルマがね、やっぱり、私の場合は300枚だったが、300枚というのは、ちょっと私には大変なんですよ」

さまざまな思惑が渦巻く永田町。今、もう一つ、流行している言葉があります。
西村経済産業大臣(安倍派・前事務総長)「(Q.清和会の事務総長も経験した幹部、何らかの対応が必要だと思うが)私は今、政府の立場にいるので、派閥の全体を管理する立場ではない」
松野官房長官(安倍派・元事務総長):「(Q.検察が安倍派の事務総長経験者への事情聴取を検討していると。長官も事務総長経験者ですが)政府の立場として、個々の政治団体、また個人の政治活動についてコメントは差し控えたいと思います」

◆派閥のパーティー収入をめぐり、続々と疑惑が発覚しています。

そもそも“政治資金パーティー”とは、政治家個人や派閥が“政治資金”を集めるために開くもの。総務省によりますと、去年1年分の政治資金パーティーの収入額は、総務大臣に届出のあった団体全体で、82億円に上ります。参加者は、議員のほかに、支援する企業や団体の関係者がメインで、1枚あたり2万円程度のパーティー券を購入。何枚も買うケースも少なくないということです。

自民党本部で長年勤務経験のある政治アナリストの伊藤惇夫さんは、「派閥にとっては、貴重な集金機会。いかにコストを抑えて、利益を出すかを考えてやっている。あくまで資金集めが目的なので、用意される食事も簡素な内容」だといいます。

パーティー券には“販売ノルマ”があり、伊藤さんは、「ノルマを達成すれば、派閥の中で評価される。逆にノルマが達成できなければ、人事で冷遇される可能性もあるため、自腹を切ることもある」としています。

(Q.ノルマを超えた分を、収支報告書に記載せずにキックバックしたことが問題だということですね)
伊藤さんは「私的に流用するなど、表に出したくない使い道だと推測されても仕方がない。長年にわたる、組織的な“裏金作り”も疑われる」としています。

(Q.問題が続々と浮上していますが、自民党内の危機感は、どうなのでしょうか)
政治部・与党キャップの岡香織記者は「捜査がどこまでいくかを、戦々恐々と見守るしかない状況。仮に、松野官房長官ら閣僚にまで話が及ぶと、年明けまで政権が持たないのではという危機感も出ている」といいます。

(Q.今後どうなっていくのでしょうか)
岡記者は「今後の対応を間違えば、自民党自体が立ち行かなくなる可能性も懸念されている。党として、政治資金パーティーを続けるのか、政治資金規正法の改正も視野に議論すべきではないかという声も出ている」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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