FRBのパウエル議長は21日、アメリカ議会下院で証言し、インフレ圧力が依然として強く、物価を2％の目標に戻すには、まだ長い道のりがあるとして年内の追加利上げの必要性を示唆しました。パウエル議長は「FOMCメンバーのほぼ全員が、年末までにさらにいくらかの利上げが適切と予想している」と述べるとともに、先週のFOMCで、利上げを見送ったことで、追加の情報を見極める考えを改めて強調しました。ただ、「今は利上げのスピードは重要ではない」とし、利上げを行う場合でも、そのペースは緩やかになるとの認識を明らかにしました。また、相次いだ銀行破綻に関連して、新たな銀行規制案が、今年の夏に提案されるとの見通しを示し、大手銀行には強固な資本水準を求めるとしました。同時に、中小銀行の地域での重要性についても触れ、規制の変更が、小規模な銀行の経営を圧迫することがないよう注意するべきとの考えを強調しました。
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