2000年12月、東京・世田谷区で宮沢みきおさん一家4人が殺害された事件は、未解決のまま、まもなく22年となります。今年91歳になったみきおさんの母・節子さんは、犯人逮捕の連絡を毎日待ち続けています。
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あの日、突然奪われた4人の命。先週、現場となった住宅を前に事件解決を願う集会が開かれ、殺害された宮沢みきおさんの母・節子さんも4人へ花を手向けました。
みきおさんの母・宮沢節子さん（91）
「なるべく元気なうちに、頭がはっきりしているうちに、何とか、なぜこういう事件が起きたのか知りたいと思って」
2000年12月30日、世田谷区上祖師谷の住宅で宮沢みきおさん（当時44）、妻の泰子さん（当時41）長女のにいなちゃん（当時8）長男の礼くん（当時6）の一家4人が殺害されました。現場には指紋やDNAなどの証拠が多く残されていましたが、いまだに犯人は捕まっていません。
節子さんは、事件から22年がたつ今も、息子のみきおさんが好きだった恐竜の記事の切り抜きを欠かさずに続けています。
宮沢節子さん
「みきおがこういうの（恐竜）好きだったから、今でも新聞に恐竜の話がのると切っているんです。世話好きというか、おせっかいかもしれないんですけど。親バカ…いなくなっても親バカしてる」
家庭を築いたみきおさんと、今も続いていたはずだった幸せな時間。
宮沢節子さん
「一緒に読んでいる感じでいますけどね。話し合えないのが残念ですね」
1人暮らしをしている節子さんは今年、91歳になりました。週に1回、親戚と食事をとる日以外は一人きりの食卓です。外出をするのも月に1～2回程度だといいます。
宮沢節子さん
「町を歩いていても、にいなや礼の年なら、このくらい（の年齢）だったのかなと思うというか、あの子たちがいたらな…とかね。忘れようにも忘れられないんだけど」
犯人逮捕の連絡を待ち続けて22年、連絡がなかった日に、カレンダーに斜線を引き続けています。
宮沢節子さん
「『（犯人が）捕まった』という知らせが来たら、やめようと思っていたんですけど、なかった。この棒引く日がいつ終わるかと思っているんですけど、早く終わってくれないかなと、きょうも電話来なかったな…きょうも来なかったな…と思い続けて22年間、続いている。今も続いているわけですから」
息子夫婦と孫はなぜ殺害されたのか、理由がわからないまま時間が過ぎていきます。
宮沢節子さん
「何のために4人が犠牲になったのか、原因は何だったのだろうって思っているんです。ますます、もう私には時間がないと思っていますから、なるべく早く何か事件に近づくような、解決に近づくような情報が欲しいなと思っています」
一家4人を殺害した犯人を追い、警視庁はこれまでに約2万9000人の捜査員を動員し、1万4000件以上の情報が提供されてきましたが、事件は未解決のままです。警視庁は、引き続き情報提供を呼びかけています。
情報提供 警視庁・成城署特別捜査本部
03-3482-3829
（2022年12月20日放送「news every.」より）
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