“電気代が2倍に”遊園地の経営もピンチ 大手電力5社が値上げ申請し審査開始|TBS NEWS DIG

止まらない電気代高騰。大手電力5社が経産省に値上げを申請。きょうから審査が始まりました。一方、老舗遊園地はすでに“電気代が2倍”に。「無くしてほしくない」来園者から心配の声が。

■大手電力5社 政府支援上回る値上げ幅申請 街では「これ以上何を節約すればいいのか」

東京・目黒川を桜色に染めるイルミネーション。約35万個のLEDが冬の街を彩ります。気になる電気代ですが、100%自家発電だといいます。地域の飲食店などから廃油を回収してバイオディーゼル燃料にリサイクルしたものを使用し、発電機を動かしているのです。

高騰する電気代に街の人は…
「小さい子たちもいるので、室内を暖かく保ちたいというのもあり、なかなか削れない部分もあって困っている」
「せめて今のままにしてほしい。これ以上何を節約していいのかという状況」

ただ、そんな思いとは裏腹に、値上げは避けられそうにありません。大手電力5社(東北・北陸・中国・四国・沖縄)は、来年4月から家庭向け電気料金の値上げを経産省に申請。各社の値上げ幅は3割~4割程度となっていて、7日から経産省による審査が行われています。

政府はこの値上げを見越して、来年1月から電気料金を2割程度支援しますが、5社とも、それを上回る値上げ幅の申請となっているのです。

■電気代値上げで遊園地ピンチ 電球も“ところどころ抜いて節電”

新潟県・阿賀野市にある遊園地「サントピアワールド」。契約する新電力が値上がりし“電気代が2倍”になりそうだと話します。

サントピアワールド 高橋修園長
「今まで1年で1700~1800万円くらいの使用料だったが、今回の値上げで倍の3500万円くらいになってしまう。びっくりです」

このままでは営業を続けられないと、今年7月、チケット代の値上げに踏み切りました。そして自慢のメリーゴーランドは…

サントピアワールド 高橋園長
「ところどころ黒いのが見えますが、電球を抜いた場所なんです。節電につとめているところ」

さらに、こんな取り組みも…

記者
「こちら『電源人間』というアトラクションなんですけれども、当初は、お客さんに発電してもらおうということで設置されたということです」

もともとは、このメリーゴーランドを動かす予定でしたが…

サントピアワールド 高橋園長
「これ(電源人間)が30個以上無いと、どうにもなるようなものではなかったので、これ(小さいメリーゴーランド)に変えた」

来園者からは、心配の声が上がっています。

男性来園者
「値上がりが心配で、経営を圧迫しないように、国や県もしっかりこういう大事なところを無くさないようにしてもらいたい」

この日、シーズン最後の営業日だった遊園地。来年3月に再開しますが、電気代高騰の不安は尽きません。

サントピアワールド 高橋園長
「当然、経営にもろに直結する部分ですし、経費の中で一番高い部分。少しでもそこをどうするかは、これから考えるときですが、(電気代が)どうなるのかは非常に心配」

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