カメラマンは自分自身 「セルフ写真館」が人気…人の目を気にせず “知らない自分”を発見 (21/11/07 10:00)

新しく札幌市にできた写真館が話題を呼んでいます。撮影するのはプロのカメラマンではなく自分自身です。ちょっと変わった写真館の人気の理由は、一体何なのでしょうか?

 撮影に来た人:「あーっ、すごい!」

 撮影に来た人:「どっちを向けばいいの?」

 カメラマンは自分自身。わざわざお金を払って自分で撮影するのはなぜ? その人気のヒミツに迫ります。

 札幌市中央区のビルの1室に、異色の写真館がありました。

 水上 孝一郎 記者:「セルフ写真のスタジオです。暗証番号を押して中に入ってみると、完全無人のスタジオです」

 2021年8月にオープンしたセルフ写真館「C%」。自らがカメラマンとなり、自分自身を撮影できる無人の写真館です。12畳ほどのスペースに、本格的な機材と撮影用の小物が用意されています。

 撮影に来た人:「すごーい、すごい。待って、待って!」 

 来店したのは、札幌市でローカルアイドルとして活動しているという2人組です。

 ハイテンションで撮影する2人。できあがった写真は、パソコンから自分のスマートフォンに転送します。

 自分自身で撮影するメリットは何なのでしょうか?

 ローカルアイドル 多田 和希さん:「人に撮られると、その人も見ている恥ずかしさがある。自分1人だと、のびのびできるので知らない自分を出せる」

 ローカルアイドル 大関 凪さん:「誰にも見られていないから」

 このセルフ写真館、発祥の地は韓国だといわれています。韓国カルチャーに影響され、セルフ写真館を立ち上げた高島涼介さんです。

 セルフ写真館 C% 高島 涼介さん:「韓国ドラマが好きでセルフ写真館が出てくるシーンを見て実際にやってみたいと思った。オープンする場所は生まれ育った北海道でやりたかった」

 高島さんによりますと、セルフ写真館の多くは受付にスタッフがいますが、受付から撮影・データの受け取りまで全て無人の「C%」は全国的にも珍しいのではということです。

 続いてやって来たのは夫婦。11月に初めての子が誕生予定で、記念にマタニティフォトを撮影しに来ました。

 藤田 真里奈さん:「どっちを向けばいいの?」

 最初は戸惑いながらも次第にリラックスして撮影を続けます。

 セルフ写真館を選んだ理由は、何なのでしょうか?

 藤田 真里奈さん:「コロナ禍で人と接触するのが気になるので、無人はありがたい」

 藤田 龍之介さん:「プリントシールは加工が自然にされるけど、加工されない自然さがいい。SNSにも使える」

 カメラマンは自分自身。セルフ写真館は新たな撮影スタイルとして定着するのでしょうか。

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