イスラエル軍が15日、ガザ地区北部のシファ病院で押収したとする武器などの映像を公開しました。
イスラエル軍・コンリクス報道官:「これから建物に入り、発見された数々の証拠品をノーカットでご覧にいれます」
そういって公開されたシファ病院のMRI病棟です。1階の廊下を進んでいくと、検査装置がありました。
イスラエル軍・コンリクス報道官:「裏にまわります。部隊がつい先ほど発見したものをお見せします。ご覧ください、装備品です。AK47自動小銃、マガジンに弾薬、手りゅう弾もあります」
同様のものが廊下にもありました。
イスラエル軍・コンリクス報道官:「病院の中心部、このクローゼットから見つかりました。このような武器は、病院では無用の代物です」
“ここがハマスの軍事拠点だった”ことが証明されたという主張です。
映像には、一瞬、報道官の時計が映りました。時刻は午後1時18分。シファ病院への急襲が行われたのが、午前2時ごろだったので、突入から半日近く経ったことになります。その間で押収されたのは、10丁ほどの自動小銃、手りゅう弾、防弾チョッキ。幾度となく主張してきたハマスの司令部を思わせるような規模ではありません。
イスラエル軍はもともと「ハマスの司令室や地下施設」があるとしてきたのは別の病棟でした。今回、司令室がなかったことに矛盾はありません。ただ、イスラエル軍が強硬に主張してきた「シファ病院の地下トンネル」についての言及はなく、映像もありません。
イスラエル首相府・レゲブ上級顧問:「(Q.数時間後、そして今後も公開される証拠によって、シファ病院の地下にあるというハマスのトンネルも実証される)前回、報道陣が同行したランティシ病院では、建物とハマスの陣地を結ぶトンネルを公開しました。シファ病院は、多くのトンネルがあり、準備が整ったら、これも公開します」
この部分に関しては、アメリカは、イスラエル寄りの姿勢を強めています。
アメリカ・バイデン大統領:「事実として、ハマスはシファ病院の地下に司令室を構え、武器を置いた。ほかの病院もそうでしょう」
一方、国連の安全保障理事会は、「戦闘の人道的一時停止」を求める決議を採択しました。しかも“十分な日数で”という文言つきです。アメリカは拒否権を発動せず、棄権。事実上、容認したことになります。
イスラエル軍は、今度はガザ南部に逃れた人々に向けても退避を促すビラをまいたそうです。地上侵攻の矛先を南部にも向けるつもりかもしれません。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
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