阪神が優勝した１９８５年に道頓堀川に投げ込まれたカーネル・サンダース像。今どこにいるのでしょうか？取材班が探しに行ってきました。
今から３８年前の１９８５年、阪神タイガースがリーグ優勝。２１年ぶりの快挙に当時の虎ファンは大興奮。道頓堀はパニック状態となりました。
その熱狂の被害にあったのがケンタッキー道頓堀店に設置されていたカーネル・サンダース像。この年に三冠王を獲得したランディ・バース選手に似ていたことから、ファンに担がれ、道頓堀川に投げ込まれました。
その後、阪神はリーグ最下位が相次ぐなど暗黒時代へ。ファンの間では“カーネルサンダースの呪い”ではないかという噂も。その後、２００９年、大阪市が行っていた道頓堀川の調査で発見。２４年ぶりに引き上げられました。
「びっくりしましたね。やっぱりおったんですね。あそこに」
「きれいに洗ってあげてたら、呪いは解けるのかなと」
あのカーネルおじさんは今どこへ！？まず話を聞いたのは創業１８４４年の「たこ梅本店」。
（Ｑカーネル・サンダース像は今どこにあるか知っている？）
「当時ここで働いていなかったので今どこにあるかはわからないんですけど、まっすぐ行きましたらかに道楽さんがありまして、手前に喫茶店とかが入っているビルがあるんですね。そこの１階か２階に入っていましたよ」
その場所まで行ってみると。カーネルおじさんどころかケンタッキーすら見当たりません。その後、街の人にも聞き込みを続けましたが…。
「知らない」
「どこかに保管されているというのは聞いたことがある」
有力情報は見つからず。そこで、ケンタッキーを展開するＫＦＣコーポレーションに電話取材してみました。
（担当者）「今、当社の関西オフィスの受付でお客さまを迎え入れております」
なんと、あのカーネル像は関西にいるんだとか！早速、大阪にあるケンタッキーの運営会社へ向かいました。カーネルおじさんに会えるのか？ＫＦＣ広報の中川純一さんに案内してもらうと…ついに見つけました、カーネルおじさん！２４年もの間、川に沈められていたため、表面はかなり傷んでいて、左手と眼鏡はいまだに見つかっていません。当時、体のパーツがバラバラな状態で発見されましたが、今は修復され、当時のカーネル像を彷彿させるような姿で立っていました。
（ＫＦＣ広報 中川純一さん）「（Ｑ２４年前に見つかった時の状況は？）見つかるはずがないものが見つかったということで、奇跡の生還、そんなところから『おかえり！カーネル』と命名させていただきました」
一時は甲子園球場でも公開され、６年前からここで大切に保管されているということです。
（ＫＦＣ広報 中川純一さん）「（Ｑカーネルの呪いと言われていたが？）全く呪いなんてことは感じていなくて、そんな都市伝説を払拭するかのように、皆で一丸となって阪神を応援していただきたいと思っております。カーネル自身も３８年ぶりの日本一、１８年ぶりのリーグ優勝を心待ちにしているんじゃないかと思います」
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