国連当局、ガザ人道回廊設置を強く訴え 英首相はイスラエルで支持表明=BBC国際編集長リポート

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、BBCのジェレミー・ボウエン国際編集長の取材に応じ、イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの紛争により、世界が「人間性を失いつつある」と危機感を訴えた。

ラザリーニ氏はまた、ガザ地区の民間人が大惨事に直面していると述べ、人道回廊の設置を呼び掛けた。

イギリスのリシ・スーナク首相は19日にイスラエルを訪問し、同国の自衛権を支持すると表明。

イスラエルが「民間人に危害を加えないよう予防措置に努めている」との認識を示した上で、ハマスによる攻撃を非難した。

前日にイスラエルを訪れたアメリカのジョー・バイデン大統領も、イスラエルを支持するとともに、ガザ地区に対する人道支援が必要だと述べた。

バイデン氏はイスラエルに対し、20日にもエジプト側の境界から支援物資を載せたトラック20台の通行を許可するよう求めている。

しかしラザリーニ事務局長は、「1日に少なくともトラック100台(による搬入)が必要だ」と述べた。

また、イスラエルによるガザ地区の包囲は集団的懲罰に相当すると指摘。「集団的懲罰は国際人道法に違反している」と述べた。

ボウエン編集長が、「ハマスが人々を盾に使っているというイスラエル側の見方に同調するか」と尋ねると、ラザリーニ氏は、「イスラエルはショッキングな出来事を経験した。そのひどい野蛮な虐殺を非難する」と述べた。

その上で、「だが他の人々を殺すことを(中略)制限のない戦争を行うことを正当化するものではない」とした。

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