「イスラエル兵は息子を殺そうと発砲しました」パレスチナ自治区ヨルダン川西岸で抗議活動が激化 “最愛の息子”を失った父は「治安部隊からは離れていたのに…」|TBS NEWS DIG

イスラエル軍はイスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザへの本格的な地上侵攻を進めています。また市民たちが犠牲となっています。

3日連続で空爆を受けたガザ地区最大の難民キャンプ。

「僕たちは何も悪いことはしていない!」

攻撃を続けるイスラエル軍は…

イスラエル軍報道官
「イスラエル軍の兵士はハマスの拠点であるガザ市の包囲を完了した」

ガザ地区への本格的な地上侵攻を進め、最大都市ガザ市を包囲していることを明らかにしました。

一方、ハマスは戦闘員がイスラエル軍の戦車に爆発物を仕掛け攻撃する映像を公開、徹底抗戦の姿勢です。接近戦が続けば、さらに市民が巻き添えとなるリスクも高まります。

パレスチナ自治区ヨルダン川西岸。およそ300万人のパレスチナ人が暮らすこの場所は今もイスラエルの占領下にあり、40万人を超えるユダヤ人入植者も存在します。

今回の戦闘が始まって以降、パレスチナ人の抗議の動きは激しくなっています。

記者
「パレスチナ側の少年が撃たれました。救急隊が搬送に向かいました」

先月、JNNが取材に入った時にはイスラエルの治安部隊が抗議するパレスチナ人に発砲していました。

記者
「イスラエルとの入植地を隔てる高い壁には、ある少年の絵が描かれています。10月26日、イスラエル兵の発砲によって、この場所で命を落としました」

ウサイド・ハミダトさん(16)。先月26日、友人らと下校中にイスラエル治安当局の車を目撃。ガザで多くの市民が犠牲になっていることに抗議しようと石を投げたといいます。そして…

ウサイドさんの父親
「イスラエル兵は息子を殺そうと発砲しました。(イスラエルの)治安部隊がいた場所からはずいぶん離れていたのに」

治安部隊はウサイドさんに実弾を発砲。病院に運ばれましたが命を落としました。

ウサイドさんの父親
「最愛の息子でした。彼がいたのは静かな場所で、警告もなかったし、立ち入り禁止の場所でもありませんでした」

国連はヨルダン川西岸で治安部隊や入植者によるパレスチナ人への暴力行為が増えているとしています。

また、パレスチナ保健当局によると、この1か月で142人が死亡しているということです。

現地の難民キャンプ管理者
「亡くなった市民は、ただの数字ではありません。それぞれには夢があり、生活があり、家族がいて、目標がありました。しかし今、パレスチナ市民は(治安部隊の)ターゲットになっているのです」

いつもウサイドさんと一緒に学校に通っていたという姉のロアさんは…

ウサイドさんの姉 ロアさん
「私たちは友達のような姉弟で、いつも一緒でした。でも、もう弟はここにはいません」

こうしたなか、外交も動いています。

日本時間午後3時過ぎ、イスラエルに到着したアメリカのブリンケン国務長官はネタニヤフ首相などと会談する予定です。今回の訪問を通じて「民間人を守るための具体的な対策を検討したい」としているほか、軍事作戦後の和平のあり方についても協議する考えです。

イスラエルに続き、隣国ヨルダンも訪問します。

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