カエル混入相次ぐ 混入した食品の安全性と企業の再発防止策【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

スーパーなどで販売されたサラダ類に「カエル」が混入するケースが相次いでいます。なぜ、このような事が起きているのでしょうか?

■田植えに合わせ繁殖 専門家「小さく緑色で気づきにくい」

上村彩子キャスター:
スーパーなどで販売されたサラダ類にカエルが混入するケースが相次いでいます。なぜこのようなことが起きているのか、詳しく見ていきます。

まずは、2023年5月11日、長野県の「イトーヨーカドー アリオ上田店」でサラダの購入客から「カエルとみられる異物が混入していた」と連絡がありました。さらに21日、長崎県の「丸亀製麺 諫早店」では、5月から発売開始の「丸亀シェイクうどん」にカエルが混入していたとして、生野菜使用の一部商品を25日まで販売休止としています。

では、なぜカエルが混入してしまったのか、詳しく見ていきます。まず、長野県のスーパーのサラダに混入していたカエルですが、種類は「二ホンアマガエル」というものです。国内に広く生息し、体長は2~4cmととても小さく、緑色のカエルです。この二ホンアマガエルというのは、5月上旬ごろから、田植えに合わせ、繁殖を始めるそうです。

両生類に詳しい 日本ハンザキ研究所 岡田純 理事長
「この時期は、エサを求め、特に活発に活動」

このようなことから、カエルの混入について…

日本ハンザキ研究所 岡田純 理事長
「畑の野菜に、カエルがついていてもおかしくない時期。小さく緑色で気づきにくいので、なんらかの拍子に、混入するおそれもある」

■異物混入は農家と企業の大きなテーマ 企業が努力するも

ホラン千秋キャスター:
なかなか各企業、異物が混入しないようにと大変努力されていると思うんですけれども。食べ物の現場に携わってる秋元さんは、このような“虫”や“生き物”が混入してしまうということについて、どうご覧になってますか。

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈 代表:
私たちも日々、農家さんとやり取りをしていて、まさにこの虫などの混入というのはすごく大きなテーマです。やはり生産現場でチェックはするんですけれども、そこからの消費者に流れていく過程で、一つ一つ精度を上げてチェックをして、最終的には販売主が品質的には責任を負うので、そこの部分というのは企業もすごく投資をしている部分ですね。

なので、今回どこで混入したかというのは恐らくわからないと思うんですけれども、提供しているスーパーであったり、飲食店側でしっかりその品質責任は負わなきゃいけないものかというふうには考えてますね

■国内の大半のカエルは毒なし 製造・販売元の対応は

上村キャスター:
カエルが混入した商品・食品の体への影響について見ていきます。
カエルに詳しい広島大学の三浦郁夫 准教授によると「日本に生息するカエルは一部を除き、毒がない」そうなんです。

なので、「カエルに触れた食品を口にしても、神経質になる必要はない」ということでした。実際にスーパーでカエルが混入したサラダを購入した客は、中毒などの健康被害なしということを保健所から報告されています。

では、カエルが今、活発に動く時期ということですが、再発防止策、どのようなものをとるんでしょうか。

カエルが混入したサラダの製造元「デイリーはやしや」
▼野菜を洗う工程の人員 1人→3人
▼光線をあてて、異物の有無を調べる回数 1回→別の担当者で2回

「丸亀製麺」
野菜加工工場でカエルが混入したかということで…
▼生野菜を扱う取引先の全工場を立ち入り検査
▼検品体制を強化

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