【解説】ハマスの“奇襲”なぜ今?  イスラエルとの対立激化  “地域大戦”発展に懸念も

パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」の攻撃と、イスラエルの報復による死者は1100人以上にのぼっています。なぜこのタイミングでの攻撃だったのでしょうか。日本テレビ・近野宏明解説委員に聞きました。

この動画の記事を読む>
https://news.ntv.co.jp/category/international/ef228cc6a0c646d7a5c3b82899907cc6

   ◇◇◇

7日に攻撃を仕掛けた「ハマス」は、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織で、イスラエルとは激しく対立しています。

パレスチナ側の後ろ盾はアラブ諸国やイラン。イスラエルの最大の後ろ盾はアメリカです。ところが最近、イスラエルがアラブの国々のうち、サウジアラビアなどと関係正常化の動きを見せていて、ハマスは「置き去りにされるのでは」と焦りを募らせていたという見方があります。

そして、攻撃のあった7日はユダヤ教の祝日でした。イスラエル国内に漂う“お休みムード”への不意打ちだったのです。

実は過去4回あった、パレスチナ側にたつアラブ諸国と、イスラエルとの間の「中東戦争」のうち、ちょうど50年前に始まった第4次の戦争も、祝日シーズンの10月6日に奇襲攻撃で始まって、イスラエル側に大きな被害が出ました。ハマスはこうした歴史を意識していた可能性もあります。

今回、高い情報収集能力を持つイスラエルが虚をつかれたことに、欧米メディアは「イスラエルの諜報活動の史上最悪の失敗のひとつ」と論評しています。

――今後どうなるのでしょうか?

近年にない規模の被害を受け、イスラエルは大規模な軍事作戦を展開しています。さらに、すでに一部でそういう動きがみられますが、両者の戦いに周辺国も加わると、地域大戦にエスカレートする恐れが高まります。とくにイスラエルと敵対するイランの動きが焦点です。

犠牲者をこれ以上増やさぬよう、一刻も早い停戦が求められますが、先行きは見通せません。
(2023年10月9日放送「news every.」より)

📌チャンネル登録はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCuTAXTexrhetbOe3zgskJBQ?sub_confirmation=1

◇日本テレビ報道局のSNS
Twitter https://twitter.com/news24ntv
TikTok https://www.tiktok.com/@ntv.news
Facebook https://www.facebook.com/ntvnews24
Instagram https://www.instagram.com/ntv_news24/

◇【最新ニュースLIVE配信中】日テレNEWS HP
https://news.ntv.co.jp

#ハマス #パレスチナ自治区 #イスラエル #日テレ #newsevery #ニュース

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事