ガザ地区に“人道危機”の恐れ イスラエル「地上部隊投入以外に選択肢ない」(2023年10月11日)

イスラム組織『ハマス』のイスラエルへの奇襲から5日、攻撃の応酬は激しさを増しています。

ガザ地区に近い農業共同体“キブツ”がハマスの標的となりました。コミュニティは荒れ果て、住民やハマスの戦闘員の遺体が、そこかしこに残されています。イスラエル軍は、住民の少なくとも200人が殺害され、うち40人ほどは2~10歳の子どもだとしています。

100人以上の遺体が見つかった別の集落を視察したガラント国防相は、こう述べました。
イスラエル・ガラント国防相:「最初は、空からの攻撃だったが、これから陸路でも攻めていく。ガザはもう元には戻らない。ハマスを抹殺する」

そんななか、ネタニヤフ首相は、アメリカのバイデン大統領と電話会談を重ねています。ネタニヤフ首相は、バイデン大統領に地上部隊の投入以外に選択肢はないと伝えたそうです。バイデン大統領は、自制を求めなかったといいます。
アメリカ・バイデン大統領:「まさに悪の所業です。イスラエルで1000人以上の民間人が、ただ殺されたのではなく、虐殺されたのです。イスラエルは卑劣な攻撃に対抗する権利があり、義務もある」

すでに圧倒的な武力で空からガザ地区を攻撃しているイスラエル軍。ハマスへの報復としていますが、その犠牲になっているのは、民間人です。

一連の攻撃によってガザ地区では、1000人以上が亡くなっています。イスラエルが電気や水、物資の供給を止め、すでに危機的だったガザの人道状況は悪化するばかりです。エジプトからのルートが頼みの綱となるはずですが、イスラエルは容赦なく、検問所に攻撃を加えました。この状況で地上侵攻に至れば、人道危機が、さらに深刻化することは避けられません。
ガザ地区住民:「一体、何が起きているんだ。がれきの中では生きてられない。ガザは破壊された、私たちの街が完全に破壊された」 (C) CABLE NEWS NETWORK 2023
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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