イスラエル・パレスチナ衝突、発端は一方的な立ち退き措置

中東のイスラエルとパレスチナの衝突は空爆とロケット弾攻撃の応酬に発展。現地で何が起きているのか、イスラエルに入っている須賀川記者に聞きます。

 私がいるところは、イスラエルの最大都市・テルアビブの中心部です。住宅だけでなく、多くのオフィスビルも立ち並んでいる、まさにこの上空で無数のロケット弾が到達しました。ロケット弾は夜だったので見えませんでしたが、建物の間から発射される迎撃ミサイルはその軌跡を確認できました。遠くで爆発の音が聞こえ、そして爆発の光が見える、そんな時間差のある状況が断続的にしばらく続きました。

 そして今回、発端となったのは聖地東エルサレムに住むパレスチナ人がイスラエル側による一方的な立ち退き措置に対し、抗議したことです。日に日に激化する衝突で、数百人のけが人が出たことで、10日、イスラム組織ハマスなどがイスラエル側にロケット弾を発射して、報復する形でイスラエル軍がガザを空爆しました。ガザからのロケット弾がテルアビブに向けて発射されたのは、地上戦があった2014年の大規模衝突以来となります。

 現地の報道では、ガザとの境界線付近でイスラエル軍の戦車が展開され始めているということです。地上戦が始まれば、イスラエル軍の被害も免れないため、すぐに侵攻が始まるかはわかりません。今後も、空爆とロケット弾の応酬が続く、緊張状態が長引く可能性も出てきてます。(12日18:12)

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