2日に開かれたジャニーズ事務所の会見の運営を行っていた会社が、一部記者を質疑応答で指名しないようにするNGリストを作っていたことが分かりました。逆に、優先的に質問を指名する記者のリストもありました。
■井ノ原さんが記者制止の場面も
2日、ジャニーズ事務所の会見が開かれ、注目度の高さから会場には報道陣がおよそ300人が集まり、記者席は満席状態でした。
会見は事前に会場の都合で2時間と決められ、「1社1問」というルールが設けられるなか、次のような場面がありました。
司会:「ちょっとお待ちください。今全体をいってますので落ち着いてください」
記者:「フェアじゃない。ちゃんと当ててください」
司会:「いえ、フェアです」
記者:「これでは茶番だと思うんですけど」
司会:「いえ、全く茶番ではないです」
質問がなかなか回ってこない記者から、不満の声が上がりました。すると、見かねたジャニーズアイランド・井ノ原快彦社長が、記者を制止する場面もありました。
司会:「では、ちょっと落ち着きましょう」
ジャニーズアイランド 井ノ原快彦社長:「冷静に話し合いしていきましょうね」
■関係者「運営会社の独断で作成」
こうしたなか、今回明らかになった「指名NGリスト」の存在。関係者によりますと、さらに「優先的に質問を指名する記者のリスト」もあったということです。
テレビ朝日のカメラが捉えたのは、会場のスタッフの手元にいくつかの顔写真がまとめられた資料でした。資料を持っていたスタッフが、会見場に座る記者の方を何度も確認し、伺っているようにも見えます。
ジャニーズ事務所の関係者によりますと、リストは会見を運営した会社が独断で作ったものだということです。
NGリストの報道を受け、ジャニーズ事務所は4日夜、コメントを発表しました。
ジャニーズ事務所のコメント:「PR会社が作成したと言われる顔写真が入った書類を私たちは誰も見ておりません。今回流出した資料は弊社の関係者は誰も関与しておりません。見てもおりません」
■ジャニーズ PR会社との契約解除検討
さらに、会見の打ち合わせでの出来事についても言及しました。
ジャニーズ事務所のコメント:「本件について打ち合わせが行われた際、媒体リストを持ってこられて、そこにNGと書いてあったので、井ノ原が『これどういう意味ですか?絶対当てないとダメですよ』と言いました。すると、PR会社が『では前半ではなく、後半で当てるようにします』と答えました。そのやりとりをその場にいた役員全員が聞いております」
ジャニーズ事務所は「関与していない」と回答しつつも、事前に会見の運営会社が媒体リストにNGと記載していたことを認めました。
ジャニーズ事務所のコメント:「この外資系PR会社にこのことを謝罪してほしいとお願いしましたが、外資なので本国の許可が必要で調整に時間がかかると言われました。本当に弊社は誰か特定の人を当てないで欲しいなどと言う失礼なお願いはしておりません。関係役員全員にもう一度確認し、誰もそのようなお願いなどしていないことを再確認いたしました。どうかご理解くださいますよう、よろしくお願い致します」
ジャニーズ事務所はこの問題を受け、会見を運営していた会社との契約解除に向けて検討していることが関係者への取材で分かりました。
■街の人「答えなきゃいけない立場の会社」
こうしたなか、街の人からはさまざまな声が聞かれました。
20代:「やっぱりかとは内心思いました。やっぱりあるんだろうなということは思いました。正々堂々とやってほしかったと思うので、(NGリストは)ないほうがいいのかな」
40代:「ジャニーズ側のほうが、知らなかったとしたならば、後から知って、逆にショックなんじゃないですかね。なんで自分たちにそこまで(会見の運営会社が)気を使ったりだとかするのかってね」
40代:「私も会社をやってますので、あり得もしないことも聞かれちゃうこともあるし、流されちゃうこともあると思うんで。それは選ばせてもらいたい気持ちはよく分かります。リストを作りたい気持ちも分かりますよね。ただ、答えなきゃいけない立場の会社でもあると思いますので。リストは作る気も分かりますけど。記者を黙らせるような(内容の)会見であるべきじゃないか」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2023年10月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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