近畿各地で臭いが強烈な“あの虫”が大量発生しています。洗濯物や家に侵入して悪臭を放つ“厄介者”。どうすれば被害を防ぐことができるのでしょうか。
「わあ！います。飛んでる、うわ」
25日、大阪・豊中市のマンション。住人らが頭を悩ませるその理由は、強烈な臭いを発することで知られる「カメムシ」です。
（Q、カメムシの出現はいつから？）
「気になりだしたのは先週の土曜日くらい。ちょっと壁とか天井にいっぱいいるなというのが気になりだして」
（Q、肩に…）
「うそー！止まってた？ 全然気づかんかった」
このマンションでは、先週末から突然、カメムシが急増、24日はなんと200匹ほどのカメムシを捕獲したといいます。
さらに25日夜、神戸の観光名所「BE KOBE」のモニュメントにも。
「うわーーーー」
今、関西各地でカメムシが大量発生しています。
専門家は、今年は気温の高い日が続いているため、カメムシの活動が活発になっていると分析。
京都府病害虫防除所の浅井信一さん
「温暖化と言いますか、暖かくなってくることが増える要素にはなります。それと夜の温度ですね。9月の下旬ですけど、ちょっと夜が蒸し暑い。するとカメムシの活動が活発になる。あとは光ですね。青っぽい、暗そうな光でもカメムシは好きなので、そういったところにも寄ってくる」
では、洗濯物や家への侵入を防ぐためには、どうすればよいのでしょうか。
住友化学園芸マーケティング部の久保田宏子次長
「花の匂いとか、柔軟剤がすごくいい匂いのものだと、逆にカメムシを誘引する可能性がありますので、もし洗濯物に集まるようであれば、柔軟剤をやめてみるとか、無臭のものに変えるとか、虫が嫌がると言われているミント系の香りに変えてみるとか、何らかの効果がある可能性がある」
「カメムシは暖かいところが好きで、寒さが苦手なので、冷却スプレーをかけることで、物理的にカメムシの動きをそこで止めて、動かなくさせて、その間に退治するというのが理にかなっている」。
厄介者のカメムシ。９月いっぱいはまだまだ活発に動くということで、今後も注意が必要です。
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