フードバンクピンチ 企業や個人からの食料の寄付集まらず…物価高で脅かされる「子ども支援」【SDGs】

止まらない物価高。その影響は、子どもたちや生活に困っている人たちの食料支援にも及んでいました。

名古屋市北区の認定NPO法人「セカンドハーベスト名古屋」。企業や個人から寄付された食料を、児童養護施設や子ども食堂などの福祉団体、それに生活に困っている個人に提供しているフードバンクです。

賞味期限が近いものや、外装に傷がついたものなど販売することができない食べ物が、毎日協力企業や団体から寄付されるといいますが…

■物価高で企業が生産調整 在庫薄に

(セカンドハーベスト名古屋 松岡篤史理事)
「本来だと荷台に山積みになっている。壁にも積んであるが今は全然ない状態」

提供前の食料を保管する倉庫では目に見えて在庫が減少。

提供企業は増えているにもかかわらず、ことしは去年に比べておよそ5%減る見込みです。

ウクライナ侵攻の影響でことしの5月ごろから輸送費や原材料費が上昇し、物価高を受けて企業が生産調整をしていることが一因だといいます。

■その一方で支援を必要とする人は増加

(セカンドハーベスト名古屋 松岡篤史理事)
「支援受けたい人は増えている。コロナ以前と以降では4割、5割違う」

去年、セカンドハーベスト名古屋が支援した個人の数は、2019年に比べるとおよそ1.7倍。コロナ禍で職を失った人や物価上昇で生活苦の人が増えていることが影響しています。

(セカンドハーベスト名古屋 松岡篤史理事)
「もし家に食べられるのに食べないものあればどうぞご寄付ください。それによって笑顔が増える。少しでも結構なのでいただけるとありがたい」

セカンドハーベスト名古屋では、事前連絡は不要で、平日の午前9時から午後5時まで、随時、寄付を受け付けています(詳しくは「セカンドハーベスト名古屋」のホームページをご覧ください)。

2022年10月31日 CBCテレビ「チャント!」放送

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