ジャニー喜多川氏の性加害問題で、ジャニーズ事務所は取締役会を開き、社名の変更など今後の運営の方向性について議論したと発表しました。来月2日にはその進捗について報告するとしています。近藤真彦さんは性加害問題について公の場で発言しましたが、「いつか話す時期が来る」と明言は避けました。
■近藤真彦さん「いつか話す時期が来る」
ピンク色のオープンカーで登場したのは、歌手の近藤真彦さん(59)。神奈川県警大磯署の1日署長を務め、交通安全を呼びかけました。
近藤さんは、2021年までジャニーズ事務所に40年以上在籍し、「ジャニーズ事務所の長男」と呼ばれていました。
2023年5月14日、ジュリー前社長がジャニー喜多川氏の性加害を「知らなかった」とするメッセージを出した5日後、近藤さんはこう語っていました。
「本当に言いにくいが、嘘はダメだなって。知っていた、知らないかじゃなくて、知っているでしょ」
ジャニーズ事務所側に「嘘はダメだ」と言及していた近藤さん。9月に入ってジャニーズ事務所は、会見で性加害を認め謝罪。このことについて19日、近藤さんは…
――ジャニーズ事務所の会見は見たか
「僕もきょう、そういうことになるんじゃないかと思い、いろいろ考えてきたんですけど、今のところ、いつかは、そういう話をさせてもらう時期が来るのかなと。きょうのところは、いつかお話しさせていただきますので、大変申し訳ありません」
明言は避けましたが、性加害問題について「いつか話す時期が来る」と語りました。
■再発防止策や救済措置は「十分ではない」が「機会奪うのは違う」
ジャニーズ事務所をめぐっては、所属タレントの広告起用の見直しが相次いでいます。この流れに一石を投じたのが…
経団連 十倉雅和 会長
「ある種の児童虐待で、犯罪行為。そういうことが許されることは、あってはならないことが大前提。日々研鑽を積んでいるタレントの活躍の機会、働く機会を奪ってしまうのはちょっと違う」
経団連の十倉会長は、ジャニーズ事務所の再発防止策や被害者救済措置は「十分ではない」とし、広告起用の見直しについては「タレントの活躍の場を奪わないやり方があるのでは」と指摘しました。
政府も動き出しています。政府は、9月22日から性暴力の電話相談窓口を開設。成人男性のための窓口と、男の子と保護者のための窓口の2種類があり、加藤鮎子こども政策担当大臣は「躊躇なく安心して相談を」と呼びかけています。
▼男性のための性暴力被害ホットライン
毎週土曜日 午後7～９時 0120-213-533
▼男の子と保護者のための性暴力被害ホットライン
毎週金曜日・土曜日 午後4～9時 0120-210-109
■ジャニーズ事務所 10月2日に今後の会社運営の進捗内容を具体的に報告へ
こうした中、ジャニーズ事務所が今後の会社運営に関する声明をホームページで発表しました。
声明では19日、取締役会を開催し、藤島前社長が持つ株式の取り扱いや、被害を訴える人への補償の具体策などについて、「向かうべき方針を確認した」としています。
そのうえで、10月2日に「その進捗内容を具体的に報告する」としています。
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