YouTube上で芸能人らを繰り返し脅迫した罪などに問われている元参議院議員、ガーシー被告、本名・東谷義和被告（51）が初公判で先ほど「起訴状に書いてある発言をしたことについては間違いありません」と起訴内容を大筋で認め被害者に謝罪しました。
その後、ガーシー被告の弁護士は脅迫行為の常習性について争う意向を示しました。
ガーシー被告は去年、YouTube上で俳優の綾野剛さんらを繰り返し脅迫した暴力行為等処罰法違反の常習的脅迫の罪や綾野さんら2人の刑事告訴を取り下げさせようとして脅した証人威迫の罪など5つの罪に問われています。
東京地裁では、きょう午後1時半から初公判が開かれています。
■「本当に申し訳ございませんでした」ガーシー被告が述べた内容
裁判ではまず、検察官によって起訴状が読み上げられた後、裁判長が起訴状についてガーシー被告に尋ねました。
白いワイシャツに黒いズボン姿で出廷したガーシー被告は「立って言ったほうがいいですか」と確認し、裁判長から「座っていていいですよ」と言われましたが、立ったまま、白い紙を手に話をしました。
ガーシー被告
「起訴状に書いてある発言をしたことについては間違いありません。法律的な意見は弁護士に任せます。被害者の方々には大変申し訳ないと思っています。逮捕から3か月、罪の償い方を考えてきました。一生かけて反省し、謝罪を続け、罪を償っていくつもりです。それが、少しでも被害者と家族の方に届けばと思っています。謝罪の最初の場がこの法廷だと思っています。きょう、被害者と代理人弁護士がいらしていると聞いています。被害者の方々に多大な精神的苦痛、経済的損害を与えてしまいました。本当に申し訳ございませんでした」
この直後、傍聴席に向かって深く頭を下げます。
そして、次のように話しました。
ガーシー被告
「まもなく80歳になる母が保釈に向け、身元引受人となり、私の立ち直りを支えるために引っ越してきました。そんな母を裏切り、悲しませることは絶対にできません」
■綾野剛さんの被害感情
一方、検察側は脅された1人、綾野剛さんの供述調書を読み上げました。
綾野さんの調書（法廷メモより）
「根拠のない情報で傷つけるのは許せない。服役しても同じ事を繰り返されるのではないか。人を信頼する気持ち、自己肯定感がズタズタになりそうな所をこらえながら告訴した。心から反省して欲しい」
ガーシー被告は去年7月の参議院選挙で初当選しましたが、一度も登院せず今年3月に除名されました。
そして今年6月、滞在先のUAE=アラブ首長国連邦の現地当局に身柄を拘束され、帰国したところ警視庁に逮捕されていました。
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