ジャニー喜多川氏による性加害問題についてきのう、再発防止特別チームが藤島ジュリー景子社長の辞任を求めましたが、ジャニーズ事務所側は「真摯に受け止める」とコメントを発表する一方で、社長の処遇については明らかにしていません。
再発防止特別チーム 林眞琴座長
「一連の性加害はジャニー喜多川氏が、被害者の心情につけ込んで行っていた」
きのう公表された調査報告書では、ジャニー喜多川氏が長期間にわたって所属タレントに性加害を繰り返していたことが認められました。
また、藤島ジュリー景子社長については、「取締役に就任した時には、ジャニー氏の性加害疑惑を認識していた」と指摘。辞任して事務所が解体的な出直しをするよう求めています。
記者
「ジャニーズ事務所前です。けさから複数の車両が出入りしていますが、藤島社長の姿は今のところ確認できていません」
ジャニーズ事務所はきのう夜、「提言を真摯に受け止める」などとコメントを発表していますが、けさ、事務所では藤島社長の姿は確認できませんでした。
ジャニーズ事務所は提言を受け、「取り組みを誠心誠意、説明する」として会見を行う方針ですが、藤島社長の処遇は明らかにしていません。
ジャニーズ性加害問題当事者の会 石丸志門副代表
「『事実認定』、『謝罪』、『救済』。この3点セットについては言及はなされたと考えております」
一方、調査報告書がジャニー喜多川氏による性加害を認定したことについて、立憲民主党のヒアリングに出席した元ジャニーズJr.の男性らは一定の評価をしました。
しかし…
ジャニーズ性加害問題当事者の会 石丸志門副代表
「国の関与は絶対必要です。今回、性被害者、正式に認定されたわけですから、(こども家庭庁に)ヒアリングを行っていただきたい。解決することができなければ将来、“第2、第3のジャニー喜多川”を生むことになります」
石丸氏は被害者救済にあたっては、法整備を含めた「国の関与が必要」と強く主張しました。
また、ジャニー喜多川氏から200回以上の性加害を受けたという大島幸広さんは一刻も早い被害者の救済を訴えました。
ジャニーズ性加害問題当事者の会 大島幸広さん
「本当に命を削りながら、この場に来ています。早急に被害者を救済していただきたい」
また、調査報告書が藤島ジュリー景子社長の辞任を提言したことについては…
ジャニーズ性加害問題当事者の会 大島幸広さん
「まずは退陣せずにしっかりと責任を取って頂いて、この問題がきれいに片付いたら、退陣するなりしていただきたい」
早期の辞任ではなく、まずは被害者に謝罪した上で被害の救済に取り組むよう求めました。
今回の調査結果を受け、TBSテレビはコメントを発表しました。
「『マスメディアの沈黙』と指摘された事も踏まえ、いかなる性暴力も許されるものではないという姿勢で、今後も報道や放送に臨んでまいります。また、すでに人権方針をかかげ、人権を重視した経営に取り組んでおり、ジャニーズ事務所に対しても被害者の救済や人権侵害の防止を求め、ひきつづき適切な対話を続けてまいります」としています。
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