草は業者が刈り取ると、産業廃棄物として扱わなければならず費用がかかる。だがヤギがはむ場合は餌となり、処理費用が浮く。ヤギによる除草は費用以外にも利点があるという。いったいどんな?――。「山羊(やぎ)さん除草隊」を率いる農業生産法人フルージック(岐阜県美濃加茂市)と、受け入れを決めた自治体や企業の担当者に話を聞いてみた。
除草隊の本拠、ぎふ清流里山公園(美濃加茂市山之上町)を訪れると、法人代表の渡辺祥二さん(52)の周りに、体をなでてもらおうとヤギが集まっていた。渡辺さんが、ヤギによる除草を始めたのは2011年のこと。かつて勤務していた建設会社が新規事業として農業に進出したことがあった。それがきっかけで起業し、岐阜県高山市で温泉熱を利用したドラゴンフルーツを栽培していたところ、たまたまヤギを飼うことになり、本格的に除草に乗り出した。
https://www.asahi.com/articles/ASQ5R5S6MQ5JOBJB00F.html
powered by Auto Youtube Summarize