部下へ怒号 下請け業者に無給の「草むしり」 ビッグモーターでまた“パワハラ”

問題相次ぐビッグモーターで、新たに2時間にわたる部下へのパワハラ音声を入手した。

ビッグモーターの社内で交わされていた会話。
FNNが入手した音声には、激しい口調で上司が部下を詰めていく一部始終が録音されていた。

上司「バカじゃねーのお前。払わないって言ってる意味がわからねえ」
部下「お調べしてからお支払いします」
上司「何を調べるんだよ!! あ?? いいかげんにしろよ、お前まじで」
部下「…はい」
上司「はいじゃねーよ!!」

上司は、社内の手続きに従わず取引を行い損失を出したとして、部下に損失額を支払うよう繰り返し求めた。

上司「256万5,444(円)。これがあなたが出した売却損。払えよって」
部下「調べてから」
上司「払えよ!!! って」
部下「調べてからお支払いします」
上司「払えよ! って言ってんだってだから。てめえがしたことだろう?」

2時間にも及んでいたこのやりとり。
「支払う必要があるのか調べたい」と訴える部下に、上司は「弁護士」などの言葉をちらつかせ、支払うよう促す。

上司「払うしかないじゃん、もう勝ち目ないからね。このパターン何回か見てるけど、ほんと実家まで行くからね、弁護士使って。(金が)なかったら有り金全部払えって言われなくね? 普通に考えても費者金融連れてこうと思ってるくらい」

結局、この部下は念書を書かされ、その後の給料から損失額が天引きされた形となったため、会社を辞めたという。

新たな問題がお盆の間も噴出するビッグモーター。

16日、店舗前の街路樹が枯れるなどしていた問題をめぐり、関係者への取材から東京都内の状況が明らかになった。

都道沿いにある14店舗中9店舗で、除草剤のまかれた形跡があったという。

東京都は16日午後、ビッグモーターへのヒアリングを実施。

東京都は、除草剤成分の検出を受け、警視庁に被害届の提出を相談しているという。

さらにFNNは、店舗の環境整備について新たな証言を得た。

ビッグモーター下請け業者「下請け業者にもお願いして、展示場の整備や草むしりもお願いされたことはありますね」

「草むしりをやらされた」と語るのは、ビッグモーターの社員ではなく下請け業者。
首都圏で車の清掃などを請け負っているという。

この業者は、店側から何度も草むしりを手伝うよう要請され、タダ働きの時もあったと話す。

ビッグモーター下請け業者「(どう頼まれた?)『やってください』そのままですね。(環境整備の結果が)あまりにひどいと、業者も出禁になったりとか、自分たちにも降りかかってくるので協力せざるを得ない」

要求はさらに、本来の業務以外でも。

下請け業者が所有する車について、車検をビッグモーターで行わないとペナルティーが科せられたという。

ビッグモーター社員による発信内容を見ると、「前回車検受けたところ」や「次回車検BIG検討有無」などの記載があり、「上記全員返答お願いします」と書かれていた。

ビッグモーター下請け業者「車検を出さない人に関しては、その車両で(ビッグモーターの)敷地に入らせないって言ったりとか、1日5,000円の駐車料金をとる。高圧的にやられて、トラウマを植え付けられると、どうしてもそれがフラッシュバックして何も言えない。ビッグモーターのイメージはパワハラを育てる会社だと思ってる」

FNNプライムオンライン
https://www.fnn.jp/

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