《公式》【人蕩し秘伝】(ひとたらしひでん)序章 人を魅(ひ)きつけてやまないもの|人間の欲望|5つの本能的衝動|朗読:山下ショーイチ

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好評につき、無能唱元先生の最新刊の朗読を公開!

〇ビジネス・家族・友人・異性…すべての人間関係を成功に導く
 最新刊!「人蕩し秘伝」(ひとたらしひでん)
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 どんなに自分に才能や実力があっても、それだけでは人は動かない。ビジネス・家族・友人・異性…すべての人間関係を成功に導き、良き人脈、良きコネで身のまわりを囲んでおくには、どのような魅力が必要になるか───

 本書は、著者が主宰していた唯心円成会の会報誌(会員限定・非売品)に掲載された非公開の原稿を初公開し、“人間関係の極意”をあますところなく説き明かす。

 とくに、ビジネスの交渉で相手にウンと言ってもらうためにどうするか、家族と良好な関係を築くために何が大事か、女心をつかむ男の魅力とはどんなものか…など、他者とかかわり、それによって、自分を成功に導き、素晴らしい人生を実現するための“人蕩しの秘伝”を多くの事例で提示。

○朗読
エクセレントキャリア株式会社 神田ボイスセンター 
代表 山下正一 
http://www.exll-ca.jp/

〇目次 ※本動画は「序章」のみです

序章 人を魅きつけてやまないもの
 00:01 友情なき人生は不幸である
 04:01 人間的魅力とは
 06:04 人間の欲望
 12:12 5つの本能的衝動
 28:43 誰もが無限の資本をもっている
 30:20 人生貸し越し説

──ビジネス・人脈 篇──
第1章 相手の弱点を知る
  まず相手の弱点を知る
  せっかくのチャンスを逃した営業マン
  人にはそれぞれ弱点というものがある
  諜報員のテクニックも同じこと
  良き人脈はギブ・アンド・テイクが原則
  嫌われないだけではなぜダメか
  人と接するときに必要なこと
  死ぬまでこの人についていこう
  群衆の中の個に話しかける
  リーダーは弱点を知られると危ない
  女性と楽団におぼれる
  恩を売りつける
  生殺与奪権を奪う
  好きなものは自分で買う

【人蕩し術秘伝①】 求心の法・遠心の法
  求心と遠心
  外へ向かって心を放て
  協調と妥協の違い

第2章 巧みに売り込む
  モノではなく自分を売り込む
  対照的な2人の営業マン
  売り込みの第一歩
  会話の中で「話のつぎ穂」をつくりだす名人
  傾聴は自己重要感を高める行為
  田中角栄の味方を増やす術
  成功のゴールデンルール「代理想像」
  無意識に人を怒らせてしまう人
  自己劣等意識のなせるわざ
  言い訳は売り込みに失敗する
  有害な人物
  毒は伝染する
  被害を避けるには
  逆の立場から
  言葉の裏の意味
  人間はなにより名誉を失うことを恐れる

【人蕩し術秘伝②】 真理をあらわす秘密の言葉
  求心と遠心の度合い
  求心法によるマイナス
  ①電話に関して
  ②感謝心が少ない
  ③つねに要求性が高い

第3章 「陽の思考」プラス「陽の感情」
  言葉のもつ恐ろしい力
  陽転思考なくしては失敗に終わる
  自分の心をコントロールしないと陰転思考なりがち
  「陽の思考」と「陽の感情」の2つが必要
  自分で自分の運命を悪くする人たち
  自分に燈をともせ
  現在起きてしまったことはどうしようもない
  陽なるものを求めてやまない闘い
  欲深くあれ
  陽転思考の実践

【人蕩し術秘伝③】 喜びのゲーム
  偶然3人の人から聞いた同じ話
  『少女パレアナ』のあらすじ
  喜びの遊びとは
  生きる喜び
  町の嫌われ者
  まわりの人たちを変えていく

第4章 笑いとユーモア
  笑いは陽転思考の一法
  笑いについて
  笑いには2種類ある
  人に好かれる最大の秘訣
  話題は選ぶべき
  自分の自己重要感は自分で高めよ
  どんな話題に人は喜ぶのか
  吉田茂の人蕩し

【人蕩し術秘伝④】 願いをかなえるイメージスケッチ
  願望実現に大きな助けとなるもの
  イメージスケッチのやり方(その1)
  イメージスケッチのやり方(その2)

──家族・友人関係 篇──
第5章 まず魅力を身につけよ
  代理想像力を養ってまず魅力をつけよ
  よき分別をもつ
  2つある意識の世界
  ツラの皮が厚い人
  ささいなことが悲劇になる
  応答の仕方に注意
  関係の糸を切る否定的言語
  口癖でわかる心の病
  自分を価値ある存在にするには
  自分についての悩み
  日常の思考から否定的なものを除去せよ

【人蕩し術秘伝⑤】 遠離の法・離心の法
  「離」とは苦しみから離れること
  遠離の法とは逃げ出すこと
  「遠離の法」には支払いが必要
  失うものが大きい場合
  「健全なる欲望」と「執着」の違い
  「離心の法」の第一法
  漂流に身を任せよ

第6章 自分に対する秘密
  真の意図を自分自身にも隠してしまう
  自分に対しての秘密をときあかす
  原因となった衝動を捨てれば問題は消滅する
  異性とうまくいかない人たち
  調和を望まない退行性願望
  ささやかな思いやりが重要
  自分でも気がつかない心の内
  内観のすすめ

【人蕩し術秘伝⑥】 忘心の法
  忘れようとする意識
  問題がはっきりしたあと
  忘れるためのテクニック
  忘却にはテクニックが必要

第7章 女心をつかむ男の魅力
  自分の評価は気にしない
  人の顔をどう立てるか
  惚れて惚れられる男になれ
  カエサルに学ぶ女たらしのコツ
  とらわれない心が魅きつける

【人蕩し術秘伝⑦】 空観の法
  心のものさしをいったん消す
  空観の一法

おわりに
  良薬は口に苦し
  救いの手を差しのべよう

【●本書の一部を特別公開!】
第1章  相手の弱点を知る(中間部分)
 良き人脈はギブ・アンド・テイクが原則

 ビジネスにおける人脈というものを視覚的に考えてみると、あたかもクモの巣のようなものです。
 自分はその張りめぐらされた中心の一点です。すなわち、ある人にとっての人脈とは、自分を中心として、360度の周囲へ接点をもち、他人とつながっている。そして、その接点の糸は緻密で、丈夫であることが望ましいのです。

 では、そのような人脈の糸を自分に結びつけるのは、どんな力によって可能なのでしょうか? 
 答えはズバリ、その人のもっている「魅力」です。

 その魅力を発揮するには、相手に何かの喜びを与えつづけること。その与えるものとは、すでに述べた、人間がもっている5つの本能的衝動のいずれかを充足させてやればよいのです。

 人脈に関して誤解しやすいことは、顔が広いということは、必ずしもいい人脈をもっていることにはならない、ということです。
 たとえば、有名人好きという人がいます。こういう人は、自分は誰に会った、彼に会った、あの政治家を知っている、この役者と飲んだことがあると、やたらと吹聴します。

 また、非常に如才がなく、上は社長から、下は新聞配達まで、誰かれとなく盛んに話をかわし、いく種類もの変わった世界に知人をもっていると、その顔の広さを誇示する人もいます。
 これらの人々に、しばしば共通するのは、やや「お人好し」という点です。
 そして、大なり小なり、彼らはイエスマンであり、相手に調子を合わせるという行動のため人あたりが非常にいい。

 しかし、彼が自分の人脈と考えている周囲の人々は、自分が必要なときに案外動いてくれないものです。
 それどころか、この人自身が誰かに何か頼まれると、それに乗せられてしまい、自
分の顔の広さを見せてやろうとして、思わぬ窮地に立たされてしまうことが多いのです。

 このような人たちが、自分の顔の広さに固執するのは何のためでしょうか? もう繰り返し述べてきたことですが、それは自分の自己重要感を高めるためです。
 心にある劣等感を、自分は有名人を知っているということにより、それらの人々と
同じ列に自分が位置していると思いたいのであり、また、大勢の人々と交わりがあるのは、自分に人間的魅力があり、多くの人から慕われている、すなわち人徳があるからだと、ただ思いたいがためなのです。

 しかし、これらの人たちの、いわゆる間口を拡げた人脈というものが、いざというとき、あまり役に立たないのは、周囲の人が案外に彼の言動に浅薄さを感じていて、それが彼を軽んずる結果となりやすいからです。
 これはつまり、彼が自分の自己重要感を高めるために、周囲の人々をそれに協力させたからにほかなりません。
 人というものは、深くて細かな心理分析はできないとしても、案外、肌でなんとなく、そのことを感じとっているものです。

 要するに、彼は人々に何かの喜びを与えたのではなく、もっぱら、自分の自己重要感を充足するために、顔を広くするという努力をしたにすぎないのです。だから、彼に真の魅力は生じなかったのであり、人々が彼との関係をそれほど重大視しないのも、そのためです。

 そして、このようなタイプの人間にかぎって、コネというものの利用の仕方を間違えてしまいます。
 というのは、彼は自分が考えている、いわゆる人脈という人たちに、直接何かを売り込もうとしたり、何かを頼もうとしがちになります。これではいっぺんに人々を浮き足立たせ、彼から逃げ出させてしまうのです。 

 そもそも、コネとは情報を自分に伝えてくれるネットワークであり、自分に直接、金銭的支払いをしてくれる顧客とは区別されるべきものです。
 このような人脈は、見込客と自分を結びつけてくれる情報機関であり、あるいは自分にとって価値ある情報をもたらしてくれるかもしれない人々である、というくらいの期待にとどめておくことが大切です。

 売り込みというものは懇願ではありません。一生懸命、人に買ってもらうよう頼み込むことではないのです。何かを売るということは、相手のニーズ(必要性)を満たしてあげることです。
 つまり、自分が売りたい商品やサービスを必要としている人々を、コネと人脈を使って探しだせばいいのです。そのためのコネであり、人脈なのです。

 ところで、情報を得るというのは、5番目の本能的衝動の「好奇心」を充足してくれます。ですから、このような情報を他人から得ようと思うならば、それ以前に、情報を与えてくる人たちに、何か喜びを与えておかなければなりません。

 まず与える。そして、いつかそれは与え返される。この「ギブ・アンド・テイク」の法則は、この人脈という機構の中にも厳として生きているのです。
                                  ~このあと1章つづく~

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